gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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F-35A戦闘機:もうひとつの米=トルコ問題が生む波紋 - FNN.jpプライムオンライン

(前略)
米=トルコ関係悪化の原因のひとつは、2016年にトルコで起きたクーデター未遂事件に関わったとして、米国人の牧師が拘束されたこと。
(中略)
トルコがNATO加盟国であるにも関わらず、ロシアの新鋭防空及びミサイル防御システム、S-400の導入を決めたこと。
S-400 の配備によって、F-35戦闘機にもたらされる運用上およびカウンターインテリジェンス(防諜)上のリスクの評価、及びこれらのリスクを軽減するために必要な手順を含めた米=トルコ関係の報告書を国防権限法成立後90日以内に提出するよう、国防長官と国務長官に求め、S-400問題と絡めて、F-35戦闘機のトルコへの引き渡し停止を国防省に求めている。
(中略)
S-400の輸出国であるロシアはトルコにS-400を引き渡せば、その後、保守・点検を一切しないとは考えにくい。すると、そのステルス性を含めF-35の性能がS-400防空システムのレーダーに有効かどうか。ロシアにとっては自国の戦略上、極めて重要な情報だろう。
トルコでの経験に基づいて、もし、ロシアが性能を向上させたS-400に対して、F-35に弱点が発生するということであれば、日本の安全保障上も無視できないことになるだろう。トルコ政府の対応が気に掛かるところだ。

https://www.fnn.jp/posts/00350000HDK

インドぐらい強かな外交強国であったなら、東西両陣営の兵器を輸入して配備した上に、その際に多大な技術移転まで取り付ける位のことはやってのけるだろうけれど、逆に言えば、だからこそインドはF35の共同開発国にもなれなければ、輸出対象国にもなれない立場だった。
ロシアのSu57に投資する事で、FGFAという派生機を導入する予定だが、これは原油価格の下落で資金的に余裕が無くなったロシアで、PKFAは開発時点でF22には性能的に負けている事が確定していたからこそ、西側に対するカウンターインテリジェンスをそれほど重視する必要が無い、と言う開き直りもあっただろうし、最初から派生機と言う名のモンキーモデル輸出が前提であった事も理由の一つだろう。
トルコは、NATO加盟国という立場について、立地上の特異性があったとはいえ、もう少し「世界的に見ても最先端の新鋭機の共同開発と配備を許される立場」について、慎重に扱うべきだったという事だろう。
その意味では、韓国も同様に危ういんだけど、アメリカとしても危ういと判っているからこそ、何らかの対策はしていると思う。