gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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二次創作とオリジナルの出来にギャップある作家 -はてな匿名ダイアリー-

二次創作は、既に出来上がっているキャラクターありきで話を作るから、土台から作るオリジナルとは出発点が違う。
ただ、二次創作で面白い物を作ってる、と言う事は、土台の作り方さえ理解すれば、そこから面白く展開する方法は知ってると言う事なのだから、才能の有無すら判らん、ゼロからの育成に比べれば明らかに楽だ。
…問題は、野に生えてるある程度完成した作家を使い捨てにする事を覚えた出版社とか編集部は、既に育成するというリソースを「無駄」と考えている事。
あれだ。
世界的な賞であるノーベル賞受賞者が口を揃えて基礎研究の大切さと、予算増額を求めているのに、コストカット以外に能の無い官僚が、研究費をカットして評価され、出世して行くのと同じ話。
コストカットで出世した官僚たちが勲章貰って年金暮らししている頃には、ノーベル賞受賞者も出なくなる位に焼け野原になってるかもしれないけれど、知った事ではない、と言う奴。
今の編集者も、自分たちが定年するまで、野草(自力で成長したクリエイター)が生えてれば、その後に野草が絶滅したとしても、気にしないというアレだ。
話は盛大に横に逸れたが、絵だけは抜群にうまいけど、ストーリーがクッソ下手だった漫画家を、拾い上げてアニメ化作家にまで育てた週刊少年チャンピオンの某編集長は、真に有能だったというお話。
あと、今でこそ評価がクッソ高い浦沢直樹も、デビュー時から絵は上手かったけど、初期2作が原作付きだったのは、最初からストーリーが上手い作家じゃなかったのだと思ってる。*1
今の様に、ある程度完成した作家しか起用しなくなった事で、生まれる事すらなく消えた名作とか、育たなかった名作家とかが、居たのかもなぁ…。

*1:MASTERキートンは実質的には原作付では無かったらしいが…