gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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バンクシー代表作、1.5億円で落札直後に自壊 仕掛けシュレッダーで 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News

【10月7日 AFP】英国の覆面ストリートアーティスト、バンクシー(Banksy)の代表作の一つが5日、同国の首都ロンドンのオークションで約100万ポンド(約1億5000万円)超で落札された直後に自己破壊した。バンクシーによる極めて大胆な奇術はアート界に衝撃を与えている。
競売大手サザビーズ(Sotheby's)によると、バンクシーの「少女と風船(Girl with Balloon)」は5日のオークションで、過去のバンクシー作品の最高額に並ぶ104万2000ポンド(約1億5500万円)で落札されると突然、額縁に隠されたシュレッダーで細断された。
サザビーズ現代アート欧州担当責任者、アレックス・ブランクチク(Alex Branczik)氏は声明で、「私たちは『バンクシーされた』ようだ」と述べた。
同社は声明で「予想もしていなかったこの出来事はたちまちアート界の伝説となり、競売にかけられた直後、作品が自動的にシュレッダーにかけられるという、オークション史上初めてのことが起きた」と説明した。声明にはこの時の写真も掲載されている。
バンクシーは6日朝、作品が細断されている様子と仕掛けを見てあっけに取られる人々を写した写真を自身のインスタグラム(Instagram)に投稿。写真のキャプションは競売人の言葉をまねて「going, going, gone(ありませんか、ありませんか、はい落札)」となっている。
事件直後にサザビーズのオークション会場入り口付近で黒のサングラスをかけ帽子をかぶった男が警備員ともみ合っていたとされる報道も出ていることから、バンクシー自身が会場にいて仕掛けを作動させたとの臆測が出ている。
サザビーバンクシーの仕掛けを事前に把握していたかどうかを明らかにしていない。6日、事件についての詳細を求める取材にも応じていない。(c)AFP/Joe JACKSON

http://www.afpbb.com/articles/-/3192432

個人的には、このニュースを見た瞬間、サザビーがこの仕掛けを知っていた事と、その保全に協力していた事を確信している。
理由としては、バンクシーがこの仕掛けを仕込んだのが「数年前」とされているのだが、数年前の素人工作が、何年も放置されてまともに動く確率の低さと、バッテリーが残っている点に不審を感じたからだ。
リモコン操作の待ち受けだけなら今はICチップの省電力化によって、ボタン電池ひとつで数年は持つ。
しかし、モーターを駆動する為のバッテリーに電力が残存できる時間としては長すぎるし、高価な日本製乾電池は、適切な保管状況なら10年程持つ商品もあるが、標準的なマンガン電池などは3年で使用推奨期限が切れ、液漏れなどする個体も出てくる。
芸術家が、そうした長期的な問題まで考えて仕掛けを作れるか、と言えばNOと断言できる。
そして、このパフォーマンスによって、絵画の価値が毀損するどころか、「バンクシーされ」て値上がりした。
多分、サザビーは準備万端、仕掛けの状態を万全にした上で、「バンクシーが来たらオイシイ」と考えていたと思う。
そして、結果、大儲け!!
…いやー、芸術で金を儲けてる連中は本当にゲスやなぁ。