gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

はてなダイアリーが更新できなくなったので、泣く泣くこちらに移行。使いづらいようなら、別なサービスへの引っ越しも検討する予定。元ダイアリー:http://d.hatena.ne.jp/gayuu_fujina/

トランプ氏が激怒した国防長官からの書簡 退任を前倒し:朝日新聞デジタル

トランプ米大統領は23日、ツイッターで、マティス国防長官の退任が当初の2月末から来年1月1日に早まり、代わりにパトリック・シャナハン国防副長官を長官代行に就任すると記した。米メディアによると、マティス氏がシリアからの米軍撤退に抗議する内容の書簡を出したことにトランプ氏が憤慨したという。マティス氏は辞任を自ら表明しているとはいえ、トランプ氏による辞任時期の前倒しで更迭色が色濃くなった形だ。
トランプ氏はツイッターで「パトリックは国防副長官として、そして以前に務めたボーイング社で、多くの実績を持っている。素晴らしい!」と書き込んだ。
マティス氏は20日、シリアからの撤退に反対したがトランプ氏に受け入れられなかったとして自ら辞任を決めた。後任に引き継ぐ時間を考慮して2月末に辞めることを申し出て、トランプ氏も了承していた。
マティス氏は同時に書簡を公表…
(後略)

https://www.asahi.com/articles/ASLDS20PMLDSUHBI001.html

トランプの大統領就任から2年。
この間に、大統領顧問団、その中でもトップクラスのに重要な、国務長官、司法長官が解任され、ついには国防長官までが、解任されるに至った。
「強いアメリカ」を目指し、北朝鮮の核問題を睨んで、いざとなれば朝鮮戦争の再開を見込んだ人事だった筈の、狂犬(Mad Dog)マティスを解任したという事は、北朝鮮問題も、イラン相手の核合意反対の意思も、後退してしまう事は間違いない。
後任のシャナハン氏は記事にある通り、元ボーイング幹部でしかない。
過去の歴代国防長官は、議員または元CIA長官、国際関係の大学教授といったインテリジェンスの専門家で、元軍幹部だったマティスは異色ではあったが、逆に言えば軍に強いコネがあった。
単なる軍産複合体の元幹部、などと言う「素人」が就くには重すぎる要職だ。
元々トランプは、歴代大統領で初めて、政治や軍人の経験がない。
政治に関しては、国民の支持がある限り、どこまでも無茶が出来るが、相手が居る軍事だけはそういう訳にも行かない。
にも拘らず、その弱い部分を補強する「杖」を捨ててしまう訳だ。
トランプのルーピーぶりは、敵に発揮さる分には良いんだけど、何かのはずみで日本が標的にされてしまうと、その恐ろしさは想像を絶する。
…行動が斜め上と言う意味で。
真面目な話、安倍首相が、真っ先にトランプのご機嫌取りに走って、最初は日本を明らかに敵視していたトランプの矛先を、中国や北朝鮮に向けさせることに成功したのは、地味に大きな功績だったんじゃないかと思う。
もし、中国相手にやらかしている、かつて日本がアメリカから食らったような経済攻撃を、今の日本が食らっていたら、間違いなく日本は酷い事になっていただろうし。