gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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トップをねらえ!&トップをねらえ2!合体劇場版

昨日の後遺症で疲労困憊の末、ダウン状態だったが、せっかく買ったチケットが今日でゴミとなる為、午後三時からの上映に合わせて秋葉原へ移動。
上演15分前に行ったら、中に入るのに「整理券」が必要との事。
改めてもらって会場に行った。ちなみに番号は106番。
確か、MAX150人の会場だから、最終公演の割に案外空いていた、といえるのかも。
で、中に入る。
最初はザワザワと会場全体がうるさく、映画館って、コレが嫌なんだよナァとか思っていたら、上映開始と共にほぼ無音に。
こんなに観客のマナーが良い映画って初めて…。流石秋葉原、というべきか、この作品だからこそ、なのか。
最初の90分は、トップをねらえ!のダイジェスト。1〜3話で、カシワラさんがごっそりカットされたり、アマノ・カズミやスミスとノリコの交流的な部分を削って時間を稼ぎ、4〜5話はほぼカットなし。6話は多分フルカット上映していると思われる。
こうしてダイジェストにされてしまうと、個人的に評価が低かった1〜3話も、作品全体を通して伏線があちこち埋めて合って、実は必要な部分だったんだナァと思う。
トップをねらえ2!の上映までのインターバルの間、布教の為に友人を連れてきたと思われる人が、あとでDVD貸すから、と言っていたのが印象的であった。
で、トップをねらえ2!のダイジェスト。
こちらはインターバルの直後のせいか、開始してからしばらく会場がざわついていたものの、やはりすぐに静かになった。
で、こちらはチコがキャトフヴァンディスを入手する話や、細かいエピソードをばっさりカットしているんだけれど、全く違和感が無いというか、こっちの方が無駄な枝葉が無くなって、作品が判りやすくなっている。
正直、こっちがあれば、1〜6巻って、買う必要ないんじゃないかと思ったり。
初見の時は、ノノが戦場放棄をした理由が唐突に感じて、イマイチわからなかったけれど、劇場版で見れば納得。
そして、こうして必要なエッセンスだけを抽出されたトップをねらえ2!と、トップをねらえ!を対比してみると、トップをねらえ2!は、単独では不完全な作品であり、トップをねらえ!と対にして初めて価値が出る構成になっていることに改めて納得すると共に、やっぱり「トップをねらえ!の公式二次創作」という枠を超えていないことが強く感じられた。
トップをねらえ!自体が、過去の名作や演出を模倣し、確信犯的にパロディ化しているというネタを基本としつつ、きちんと作品としてのテーマも描ききっているのに対し、2は前者ばかりが強く、テーマはあくまでも「トップをねらえ!と対になる」という事自体である、という感がぬぐえない為である。
ただし、逆に言えば「ファンサービスの作品」と考えれば、これほど豪華なものも無い訳で、随所に隠された「その後の歴史」を垣間見せるカットは、ディープなファンにとっては嬉しいものである。
劇場版ではカットされたが、太陽系凍結艦隊の残骸と思われるカットで、冷凍睡眠までしてノリコと会う為頑張ったユングとか電子頭脳に意識を移植した副長とか、タシロ軍神とかが死んじゃったんだなぁとか、人類が再び太陽系外へ出られるようになると、再び「シリウス」の名前が出てきて、太陽系外でも人類は生き延びていたんだナァ、とか、トップレス能力が宇宙怪獣の能力と明確化されることで、矢野健太郎ネクストジェネレーションで登場した、人型の宇宙怪獣の遺伝子が人類に拡散したんじゃなかろうか(でも、年表的には整合が取れない)とか、色々考察するネタが出てくるのは楽しいし。
上映期間も延長されたので、まだトップ2を見てない人は見ておくといいかも。