gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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炎上した『ビッグコミック』の佐藤浩市『空母いぶき』インタビュー原文を読んだら、完全に原文と文脈を違えて引用した産経記者のやらかしであった - CDBのまんがdeシネマ日記

炎上した『ビッグコミック』の佐藤浩市『空母いぶき』インタビュー原文を読んだら、完全に原文と文脈を違えて引用した産経記者のやらかしであった - CDBのまんがdeシネマ日記

(前略)
重要なのは、リテラだけではなく、ビジネスジャーナルやBIGLOBEニュースと言った、特にリベラルを掲げてるわけではないメディアも
「原文読んだけど…これ、総理の悪口言ってなくね?」
「うむ…」
という雰囲気が文章ににじみ出るような記事を書きはじめていることだと思う。
そう。全然言ってないのである。
というか、むしろ「総理大臣と言う立場が、過酷だがこの国に必要な政治的存在であること」について話している。
原文を読んだらどんなバカでもわかると思うが、佐藤浩市の発言は
「反体制の気風で生きてきた世代だが、監督やプロデューサーと話す中で、人間的な弱さを抱えながら最終的にはこの国の形を考えるような総理を演じたいと思うようになった。この国が『戦後』であり続けるため、専守防衛を維持することが必要だからだ(大意)」
という内容なのである。
「ストレスに弱く、すぐにお腹を下してしまう設定にしてもらった」という発言が「病気に対する揶揄」とやり玉に挙がっているが、これもインタビューの原文を読むとわかるが、「そういう人間的な弱さを抱えた人物が危機下の総理という過酷な状況の中で成長し、本物の政治家になっていく」という文脈下で語られているのであって、安倍総理の病気の揶揄どころか、見る人によっては安倍総理を美化していると取ってもおかしくないくらいの内容である。(最終的に佐藤浩市の意図には揶揄も美化もないと思う)
(後略)

https://www.cinema2d.net/entry/2019/05/14/040555

主客が逆で、「一見、文脈的に問題と見えないから」、するっとこの「問題のある」インタビューが乗っただけじゃね?
「前後の文脈」と言うけれど、マスコミが単語を切り貼りして発言を「真逆の意味に仕立て上げる」例のアレと違って、「体制側を演じる抵抗感が僕らの世代の役者には残ってる」という発言は前後の文脈で「抵抗がある事は否定されていない」し、そもそも、病気が「人間的な弱さ」と繋がる、という説明自体が意味不明なんだけど、病気の有無が「人間的な弱さ」と繋がると仮定しても、重責に対するストレス表現なら「偏頭痛」でも良いし「顔面の部分痙攣」でも良かった。
むしろ明確に「絵になる」のは、漢方のお茶が入った水筒を持ち歩いたり、腹に手を当てたり、トイレから出る演技より、頭に手を当てたり、さりげに頭痛薬が置いてあったり、緊張で顔が引きつる演技の方だろうに、あえて、絵になりにくい「ストレスに弱く、すぐにお腹を下してしまう設定」を選んだ。
いくつも病気の選択肢がある中で、あえて「腹痛」を選択した事自体が、意味を持つ「文脈」と読める訳だが…。
なんつーか、上級国民騒動*1と一緒で、深く追及されると不味い話を、御用ライターに依頼して、大急ぎで火消ししている感の方を強く感じるわ。

*1:あの対応が正で法的にも現場的にも適正なら、他の国民が事故を起こしたら怪我してても、逃走のリスクとか関係なく、一律で逮捕されている現実はどうなのよ?警察による法の濫用とか現場の手続き無視の問題が放置されてるって話じゃねーの?という点に警察や法曹関係者が誰も言及しない事とか…そういや、マスコミは「上級国民」叩きを問題視する記事ばかり出して、まともな続報出してないね。多分、この件も同じ流れになるんじゃないかな