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ロシアが水上移動原発を公開 10万人に電力供給 懸念の声も | NHKニュース

ロシアが水上移動原発を公開 10万人に電力供給 懸念の声も | NHKニュース

ロシアは北極圏など人口が極端に少ない地域に電力を供給するため、水上を自由に移動できる原子力発電施設を開発し、海外のメディアに公開しました。
この原子力発電施設を開発したのはロシア国営の原子力企業「ロスアトム」で、18日、北極圏の町ムルマンスクで海外のメディアに公開しました。
船のような形をした原子力発電施設は全長144メートル、幅30メートルで、タグボートにつなげて海上を自由に移動することができます。
北極圏や極東など人口が極端に少ない地域に電力を供給するのが目的とされ、搭載する2基の原子炉の最大出力は7万キロワットと小型の火力発電所に相当する発電能力を持ち、10万人以上に電力を供給できるということです。
ロシアの科学者の名前をとってアカデミック・ロモノソフ号と名付けられた施設にはすでに核燃料が装填(そうてん)され、この夏、北極海航路を東に向かい、年内にも北極海を臨むチュコト自治管区のペベクという町で営業運転を始める予定だということです。
この施設を巡っては国際的な環境保護団体から津波などの災害やテロを懸念する声が出ていますが、安全責任者は「設計上、核燃料のメルトダウンや原子炉や格納容器の溶解といった緊急事態は起こりえない」と安全性を強調しています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190619/k10011959201000.html

ちなみに、アメリカのニミッツ級原子力空母は、いざとなれば6万キロワット程の電力を発電できるので、1万8千世帯分くらいなら、電力供給できる発電能力はある。
これは、本来の出力の大半を動力とか蒸気として使っているからで、電気統合推進のジェラルド・R・フォード級は、19.2万キロワットの発電力があるという。
安全性に関しては、アメリカでは10隻の原子力空母が半世紀近く運用されているが、公式に認められている原子炉事故は、ゼロである。(座礁に伴う緊急停止が1件ある)
そんな「移動して戦う原発」が平然と世界中の海で活動しているのに、今更「懸念の声」とか、アホらしい。*1
本来なら、メガフロート技術では世界最先端に位置していた日本こそが、地震にも津波にも強く、いざとなれば移動も可能なメガフロート原発を、世界に先駆けて建造するぐらいでも、おかしくなかったんだけど…。
それを作ってしまうと、「東京電力が、なんで福島に原発建ててるん?毎年補助金出してまで…」というアレがコレしてしまい、結果的に、東京湾にメガフロート原発が置かれてしまう事を、偉い人が嫌ったからと言う可能性は、ありそうな気がする。

*1:原子力潜水艦なら、更に多い