gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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政府、もんじゅ廃炉含め見直し 核燃料サイクルは継続 : 大艦巨砲主義!

政府は、21日夕方、総理大臣官邸で「原子力関係閣僚会議」を開き、高速増殖炉もんじゅ」について廃炉を含め抜本的な見直しを行い年内に結論を出す方針を確認しました。また、核燃料サイクル政策を推進するとしたうえで「高速炉開発会議」を設置し、今後の高速炉開発の方針を策定することを確認しました。
福井県にある高速増殖炉もんじゅ」をめぐっては、安全管理上の問題が相次いだことから、所管する文部科学省原子力規制委員会の勧告をふまえ、ことし夏にも、日本原子力研究開発機構に代わる新たな運営主体を示すことになっていましたが、新たな運営主体は現在も決まっていません。
こうした状況を受けて、政府は、午後6時から総理大臣官邸で、菅官房長官、松野文部科学大臣、世耕経済産業大臣ら関係閣僚が出席して「原子力関係閣僚会議」を開き、もんじゅの今後の取り扱いなどをめぐり議論しました。
会議では、原発から出た使用済み核燃料を再利用する核燃料サイクル政策を推進するとともに、高速炉の研究開発に取り組む方針を堅持することを確認しました。そのうえで、福島第一原発の事故のあと新規制基準が策定されたことや、日本とフランスの間で高速炉に関する協力が開始されたことなど、高速炉開発を取り巻く環境が大きく変化したとして、今後、政府内に、世耕経済産業大臣を中心とする「高速炉開発会議」を設置し、今後の高速炉開発の方針を策定することを確認しました。
そして、もんじゅについて、廃炉を含め抜本的な見直しを行うこととし、結論は、高速炉の研究開発に取り組む方針と併せて、年内に原子力関係閣僚会議を開き決定するとしています。菅官房長官は会議の中で、「関係閣僚には、政府一丸となって、精力的に作業を進めるとともに関係する自治体や機関への丁寧な説明と調整を行っていただきたい」と述べました。
(中略)
廃炉検討の背景は
政府が、もんじゅ廃炉を含めた抜本的な見直しを議論しようとする背景には、もんじゅを存続させた場合、運転再開のためにさらに数千億円規模の追加投資が必要になることや、新たな運営主体の検討に電力業界の協力が得られなかったこと、仮にもんじゅが抜本的に見直されても、高速炉の開発を続けることで、核燃料サイクルを維持することが可能だという判断があると見られます。
(中略)
核燃料サイクルは維持へ
こうした費用面以外にも考慮する必要があるのが、資源の少ない日本が、原子力政策の基本にしてきた「核燃料サイクル」への影響です。核燃料サイクルは、一般の原発から出る使用済み核燃料を再処理してプルトニウムを取り出し、再び燃料として利用するもので、仮にもんじゅ廃炉になれば、今の計画を見直す必要があり、原発の稼働に影響する可能性があります。政府はこうした事態を避けるため、もんじゅが抜本的に見直されても高速炉の開発を継続し、核燃料サイクルを維持する方針で、日本とフランスの間で、研究協力が始まった高速炉の実証炉、「ASTRID」の開発などが検討されるものと見られます。
(後略)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160921/k10010702111000.html?utm_int=news-culture_contents_list-items_003

島国日本にとって、エネルギーの自給は悲願と言っても良いレベルの重大課題であり、先の大戦アメリカにエネルギー資源の遮断を受けての、防衛戦争の一面があったぐらい。
なので、敗戦国で核兵器保有が出来ない日本が、合法的に兵器級プルトニウム保有が可能で、更に核燃料リサイクルで無限のエネルギーが確保できるなら、リスクを取るだけの価値はあった。
ただ、賭けに負けてしまったという残念な話ではある。
これで核燃料サイクル開発まで止めてしまったら、完全な「無駄」だったが、継続は決まったようで安心した。