gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

はてなダイアリーが更新できなくなったので、泣く泣くこちらに移行。使いづらいようなら、別なサービスへの引っ越しも検討する予定。元ダイアリー:http://d.hatena.ne.jp/gayuu_fujina/

巡査長はWinnyで不正コンテンツをダウンロードしたけど (2006-06-11) (カトゆー家断絶さんより)

定期巡回してたら面白いニュースが。
大本のニュース記事自体はさっさと削除されてしまったので、二次引用しか残っていないようだけれど、改めてニュース記事を検索すると、下記部分が無い記事しか見つからなかった。(ぐぐるさんのキャッシュには残ってるみたいだけど)

巡査長の個人パソコンには不正にダウンロードした数種類のファイルが残っていたこともわかったが、県警は他人への譲渡などはなかったとして、著作権法違反での立件を見送ることを決めた。

Winny製作者をろくな証拠も無しに立件・逮捕して職を追ったくせに、1500人もの個人情報を流出させた身内には証拠があっても訓告処分と減給で済むのだから、良い身分である。
この話、既に某匿名掲示板ではそこそこ話題になっているようだけれど、既に公僕の身内びいきは常識なので、その事を叩いているより、「著作物をダウンロードしても、他人に譲渡しなければ合法」という恐ろしい見解を、警察が出した事の方が話題になっているようだ。
Winnyの事を少しでも理解していれば、この見解の前提自体が間違っている事はすぐ判る*1のだけれど、本質はそれより「他人に譲渡しなければ合法」というお墨付きをWinny利用者に与えてしまった事である。
折角、
ネットエージェント、Winny上のファイル共有者を特定するソフトを開発
という、Winny利用者を減らせる要因となるニュースが出たばかりなのに、タイミングが悪い事おびただしい。
…とはいえ、このソフト。自分の見立てでは、「中継転送している人」と「最初にアップロードした人」を区別する能力が無いっぽい。
つまり、一番最初に違法ソフトをアップロードした瞬間に、その監視ソフトの起動しているネットワーク監視機器をパケットが通らない限り、個人特定は無理。しかも、全ネットワークを監視して情報を一括処理でもしない限り、「本当に最初のアップロード」なのかを証明するデータとは成りえない。
しかも、中継転送は著作権法違反にならないと警察は見解を出してしまった。
結論として、警察の協力により、Winnyはまだまだ元気です。
…というトホホな結果に成りそうですね。

*1:Winnyでは、起動しているだけでネットワーク結節点の一つとしてデータの中継転送を行っている