gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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今月に入って買った本

悪魔のミカタ666〈2〉スコルピオン・テイル (電撃文庫)
悪魔のミカタ666〈2〉スコルピオン・テイル (電撃文庫)
…えーっと、これ15禁ですか?
直エロな挿絵の終わクロとかに対して、地の文のエロさというか、しょーもなさはこっちが遙かに上。
とはいえ、
一読して、真嶋綾と日奈の関係、そして葉切洋平の愚直な強さというモノを知った後、改めて読み返すと色々考えさせられるという面白い構造。
月刊うえお、とは言わないけれど、昔の執筆速度に戻ってきたのも嬉しいところ。
こりゃ、今年中に続きが出るかな。

空ノ鐘の響く惑星で―外伝‐tea party’s story‐ (電撃文庫)
空ノ鐘の響く惑星で―外伝‐tea party’s story‐ (電撃文庫)
空鐘の外伝集だが、再録は一本だけで、残りは全部書き下ろしだから、非常にリーズナブルであった。
が、幼馴染作家の面目躍如、本編カップルの子供は全員幼馴染同士にする気か!という勢いに吹いた。
あと、シアのモテっぷりは異常。
ベルナルフォンが何故、結婚しないかを語った短編のような部分は、本編では書けないと思うので、こうした掘り下げは大歓迎であったが、カボチャ自重しる。
本編でも外伝でも美味しい役を持っていくのは、流石に…。
あとは、フェリオの「異常なまでの自己犠牲精神」について、理由付けがきちんと明らかにされたのは評価。
ある意味、ウィスタルは妻より、子より、忠誠を取った訳だけど、それに値する王だったのか、正直微妙だよなぁ…。と思ったり。

とある魔術の禁書目録(インデックス) SS (電撃文庫)
とある魔術の禁書目録(インデックス) SS (電撃文庫)
あとがきを読んで、本編を読んで、なんでコレが14巻じゃないの?、と。
内容的に、5巻の方がよっぽど外伝的だと思うんだけど。
とりあえず、白い手のまま表の学園都市を叩いて直す上条当麻に対して、裏と闇にどっぷり浸かって「自分達の世界」を守る一方通行たちという構図で、冥土帰しが最後に美味しいところを全部持っていくという話。
電撃の13巻シバリとかいう話だったのなら、いっそ、悪魔のミカタみたいに、副題つけて新シリーズにすればよかったものを…。
相変わらず「フレキシブル」ではあるが、全自動洗濯機が萌えキャラになる作品なんて、前代未聞だろうな、と。

バッカーノ!1705―The Ironic Light Orchestra (電撃文庫)
バッカーノ!1705―The Ironic Light Orchestra (電撃文庫)
アニメ化に伴い、刊行ペースがやや落ちていたものの、2002の予告も打ったし、再び刊行ペースが上がる予感。
相変わらず変人を書かせたら右に出るものが居ないだけの事はある。
いつもどおりも面白かった。
…でも、登場人物を増やしすぎじゃね?

9S(ナインエス)〈8〉 (電撃文庫)
9S(ナインエス)〈8〉 (電撃文庫)
作者急病で刊行スケジュールが半年以上遅れたこの作品、ADEM編が決着するのかと思いきや、まだまだヒキやがんの。
この作者の本は基本的にインスパイアとかオマージュとかいう言葉を常に意識しておかないと、既視感に苛まれる類の話が多いんだけど、今回は少々そうした臭いが強すぎる気もする。
闘真と由宇の仲が進展するのは良いんだけど、本筋のADEM編も進めてもらわんとなー。
あとがきを読む限り、ADEM編という区切りでは終わらず、シームレスに勇次郎編というべき完結編につなげそう。
とりあえず、続きは今年中に出て欲しいものである。

敵は海賊・正義の眼 (ハヤカワ文庫JA)
敵は海賊・正義の眼 (ハヤカワ文庫JA)
なんていう奇跡、と言いたいところだけど、神林長平戦闘妖精雪風で、えらく間を置いてグッドラックという続編を書いた実績があるので、人気のある敵は海賊シリーズが続くというのは想定の範囲内ではあった。
とはいえ、これだけ間が空いたシリーズなのにも関わらず、ラテル、アプロ、ラジェンドラをはじめ、登場人物の人物像にブレが無いというのも凄い話ではある。
読んでいるうちに、「ああ、そういやコイツラはこういう性格だった」と思い出しながら楽しく読んだ。
話の筋自体は、単純で、匋冥がゲランの掲げる「正義」という概念を叩き潰す為に、力を与えて海賊殺しをさせる話であり、結局ゲランは海賊課によって身柄確保され、殺人者として断罪されるという話で、最終的に匋冥が笑う話ではあるが、必要悪としての海賊課の正義を含めた、幾つかの正義についての考察が面白かった。
ただ、今までのシリーズに比べると、かなり素直な話なので、なんとなく「プロローグ」的な印象が残る。
もしかして、またそう遠く無い時期に続きが出そうな予感。

神曲奏界ポリフォニカ レゾリューション・ブラック 神曲奏界ポリフォニカ ブラック シリーズ5 (GA文庫 お 2-5)
神曲奏界ポリフォニカ レゾリューション・ブラック 神曲奏界ポリフォニカ ブラック シリーズ5 (GA文庫 お 2-5)
あとがきの自画自賛は、そろそろ辟易してきましたと言うか、キャラが暴走してミステリーを書けない技量なら、素直にファンタジーにしておけば、評価もここまで下がらんで済むのに。
まずキャラクターありき、書きたい場面ありきでプロット立てて、間を埋める理屈が行き当たりばったりなので、言動にや行動に一貫性が無い。
大体、ヒトと精霊と死の問題は、前巻である程度の答えを示したのに、蒸し返してグダグタやってるあたり、前巻の偉そうな台詞は何だったんだ、と。
ポリ青に比べればマシだけど、同じくらいキャラクター主導型の話であるポリ白には辛い点をつけないのは、あっちはファンタジーと割り切って見れるところなんだよね。

カラクリ荘の異人たち?もしくは賽河原町奇談? (GA文庫 し 3-1)
カラクリ荘の異人たち?もしくは賽河原町奇談? (GA文庫 し 3-1)
な、何という刊行ペース。霜島ケイ、大丈夫か?
今までの執筆ペースから考えると、別レーベルとは言え、2ヶ月も間を空けずに新刊というのは奇跡。
ていうか、今までの刊行ペースからすると、どっちも続きは来年か?
とか思うんだけど。
どちらも現代幻想系と、好物なので、どっちもいいペースで出してもらいたいものである。

レンタルマギカ―吸血鬼VS魔法使い! (角川スニーカー文庫)
レンタルマギカ―吸血鬼VS魔法使い! (角川スニーカー文庫)
刊行ペースは決して遅く無いんだけど、富士見と同様にスニーカーの短編連載をまとめた短編集と本編が交互に出たりするんで、冊数が出ている割にはあんまり進展している印象が無いのがなんとも。
今回は新キャラでショタ分強化。オルト登場であるが、女の子疑惑が消えないように書いてる辺り、やはり確信犯だろうなぁ。
相変わらずヒロインのアディのデレっぷりは異常。
アニメ化でも頑張って欲しいものである。
穂波?誰それ(酷)