gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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小麦相場、史上最高の10ドル乗せ〜懸念される世界需給のひっ迫

小麦相場が史上最高値を更新し、ついに一時1ブッシェル=10ドルを超えた。商品取引関係者は世界的な需給のひっ迫を懸念しており、国連は在庫縮小と価格高騰に苦しむ貧困国を助けるために緊急措置を講じるべきと呼びかけている。
AP通信によると、17日のシカゴ商品取引所(CBT)の小麦相場は、3月物が初めて一時10ドルの大台に乗せ(10.09ドル)、9.66ドルで引けた。1年前に比べると価格はほぼ2倍に高騰しており、ほかの穀物もトウモロコシが前年の約3ドルから4.39ドルに上昇しているほか、大豆は過去30年間で最高に、乳製品やコメの価格も大幅に上がっている。
小麦相場高騰の理由としては、オーストラリアなど主要輸出国における悪天候、インドや中国などの発展途上国における急速な需要増加、米国の穀倉地帯でエタノール用のトウモロコシ栽培に充てる面積が増えていることなどが挙げられる。農務省(USDA)は米国の07年度小麦在庫は60年来最低のレベルに落ち込むと予想しており、世界の穀物在庫も過去30年で最もひっ迫している。
食品小売り価格は今年、年率5.3%で上昇し、2006年の2.1%から大幅に加速、消費者も価格の高騰を感じている。米消費者は平均して所得の約10%を食費に充てているが、発展途上国など家計に占める食費の割合が高い国ほど価格上昇による打撃も大きく、このために暴動が起きている国もある。
国連食糧農業機関(FAO)によると、07年の食品価格指数は約40%と06年の9%から大幅に上昇している。FAOは、「最も打撃が深刻な国の農家やその家族は、何らかの支援がないと対応できない」と指摘し、発展途上国の農家により多くの穀物の種や肥料などを提供するよう、国際社会に呼びかけている。

http://www.usfl.com/Daily/News/07/12/1219_026.asp?id=57523

食糧輸入国である日本は、こうした影響を強く受ける。
半分くらいはマネーゲームの結果という気もするけれど、値上がりしてしまったのだからしょうがない。
連鎖的に複数の食品と業種で値上がりは必至だろう。
記事中にもあるが、バイオ燃料の材料としての栽培が多くなればなるほどに、食料生産量も落ちる。
しかも、トウモロコシは土地を疲れさせる作物の代表みたいなものだから、連作すればするほどに土地が枯れて行くのになぁ…。
個人的には、バイオ燃料は、貴重な耕作地やら食料を使わず、海や湖などの植物性プランクトンから賄うとか、限られた地面以外かつ人間の食料以外を使う話にしないと、ダメだと思うンだけど。
まあ、植物性プランクトンも、海や湖という生命圏のバランスを崩すから、可能なら埋立地に人工池を作ってやって欲しいところではあるけれど。