gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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東京新聞:2000円札 旧500円札下回る 流通枚数減『不便』定着で悪循環:社会(TOKYO Web)

2008年1月12日 朝刊
世の中に出回る二千円札の枚数減少に歯止めがかからず、すでに発行されていない旧五百円札の枚数を大幅に下回っていたことが十一日、分かった。昨年十二月末現在で二千円札の流通枚数は一億五千万枚なのに対し、現在も市中にある旧五百円札は二億二千万枚。政府の肝いりで登場した二千円札の存在感は薄れる一方だ。
二千円札は、国内初めての「二」の付く紙幣として二〇〇〇年七月の沖縄サミットに合わせて発行された。偽造防止機能が充実していることもあり、流通枚数は年々増加し、ピークの〇四年八月には五億一千万枚まで増えた。
ところが同年十一月、一万円札、五千円札、千円札が新デザインに変更し、最新の偽造防止機能も導入。二千円札の目新しさが薄れたことに加え、使用できる自動販売機も増えず「不便な紙幣」というイメージが定着したことから、その後はほぼ右肩下がりに減り、〇六年二月に五百円札に枚数で抜かれた。
日銀は金融機関の要請に応じて、紙幣を発行している。ニーズが高まらなければ、市中に出回る枚数も増えない。日銀は「使ってもらうことで便利さを実感してもらえたら」との姿勢だが、使われないから浸透しないという悪循環に陥っているのが現状だ。
一方の旧五百円札は五百円玉が定着した後の一九八〇年代半ばに印刷がほぼ終了。現在は古銭商で扱われるほか、各家庭のタンスの中で保管されていると日銀はみている。
海外では二十ドル紙幣など、二の付く紙幣が広く流通している。日本で浸透しない理由について三菱総合研究所の後藤康雄主席研究員は「二千円札がほとんど手元にこないため、生活に浸透しない」と話している。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008011202078864.html

だって、中途半端で不便なんだもん。
この一語に尽きる。
多くの自動販売機で使えないので、手元に二千円札が来ても、千円以下の買い物でも使用して、手元から無くすのが基本。
コレに関して、この辺りの記事が、中々に面白い着眼点で見ている。
PalmTrotter: 54.なぜ2000円札は流通しないのか? (2003/03/28)
お金の使いやすさの基準を、「支払いが簡単にできればいい」とし、

  • できるだけ少ない数のお金で払えること
  • できるだけ少ない種類のお金を用意すること

という基準で、各お札の利便性を評価すると、実は二千円札の存在は、五千円札と同等の利便性しか持たず、既に五千円札が存在する以上、あまり利便性が改善されないというお話。
なるほどなー。
しかし、旧五百円札って、まだ流通してたのか。
記念硬貨がお釣りに混じるくらいレアだと思うけど。
あとは、こんな意見も

名前:名無しさん@八周年[] 投稿日:2008/01/14(月) 00:39:28 ID:9SGCZ35R0
日本では5千円札や1万円札といった高額紙幣があたりまえに使われているから、
後発の2千円札にあんまりありがたみがない。

アメリカなんかだと、2千円札と同程度の貨幣価値の20ドル札の出番が多いの
は、それ以上の高額紙幣は危険で敬遠されるから。

2千円札の需要が少ないのは、日本が平和な証拠かもしれない。

http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1200230765/

ナルホド、確かに高額紙幣を出すたびに、偽札発見器にかけなきゃ受け取ってくれないような国と日本じゃ、前提が違うな。
逆に、こんなに高額紙幣が一般化する前の高度経済成長期以前から二千円札を刷っていたら、あっさり定着していたかもしれないというお話か。