gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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職員用電子掲示板に記事を無断掲載、社保庁に42万円賠償命令 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

年金問題などを追及しているジャーナリスト岩瀬達哉氏が、社会保険庁の電子掲示板に無断で記事を掲載されたとして、国に掲載の差し止めや損害賠償を求めた訴訟の判決が26日、東京地裁であった。設楽隆一裁判長は著作権侵害を認め、掲載差し止めと約42万円の賠償を命じた。
問題となったのは、岩瀬氏が2007年3〜4月に「週刊現代」に掲載した4本の記事。
社保庁は04年以降、新聞や雑誌の記事を複写し、庁内の電子掲示板システムに掲載して職員に閲覧させていたが、社保庁を批判した岩瀬氏の記事も掲示板に掲載した。
著作権法は、行政目的のための内部資料として必要な範囲内で、著作物の複製を認めている。社保庁側は「新聞、雑誌の批判的な報道を契機にした国民の苦情に対応するという行政目的があった」などと主張した。これに対し、判決は「著作権法が認めた行政目的の複製は制限的なもので、ネットワークを通じて多数の職員への配信を可能にする電子掲示板への掲載には適用されない」と述べた。
社保庁は既に新聞雑誌の掲示板を閉鎖している。
社保庁の話「今後の対応は関係機関と協議して決定したい」
(2008年2月26日21時43分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080226-OYT1T00584.htm

まあ、この事例に限って言えば、有料の紙媒体記事を「無断転載」の上で「不特定多数に公開した」という話だから、ネット上のニュース記事に対する引用の類とは性質が違うと思うんだけど。
なんというか、今の法曹界著作権関係の判断をさせるのは、日本をどんどん駄目にしていくような気がする。