gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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<チベット暴動>「忍耐の限界」…非暴力主義に反発の声 | エキサイトニュース

ニューデリー栗田慎一】中国チベット自治区で続く暴動に関連し、インド北部ダラムサラなどに亡命しているチベット人の間で、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の「非暴力主義」に反発する声が上がり始めている。亡命チベット人の間で広がる「死者は100人を超えた」という未確認情報もそうした声を後押しする形となっている。中国当局の鎮圧行動が激化すれば、チベット亡命政府が、世界各地に亡命しているチベット人らを制御できない事態に陥る危険性が高まっている。
「もう忍耐の限界だ」。ダラムサラで中国政府への抗議行動をしていた独立支持派「チベット青年会議」のソナム・ダルジー議長が記者団に非暴力による闘争への強いいらだちを示した。同議長は独立強硬派として知られ、若者を中心に支持を集めている。
AFP通信によると、ダルジー議長は「中国当局による残忍な取り締まりと大量虐殺を即時停止しなければならない」と叫び、約1500人の支持者らとともに数百枚の中国国旗を地面に打ち付けた。支持者らは「これまで何百万人ものチベット人が拷問を受けて死んだ。チベットから中国を追い出すまで我々の戦いは続く」と応じ、大量のチベット旗をはためかした。
これに対し、ダライ・ラマ14世は16日の会見で、チベット独立運動は「非暴力で達成すべきだ」と改めて強調した。14世はこれまで、防衛や外交権を中国政府に譲り渡すことで独立を達成しようと試みたが、中国から無視された。また、国連を含む国際社会の仲介もことごとく中国政府の拒否にあって失敗し、チベット人の若い世代には「亡命政府も国際社会も事態の改善に役立っていない」とのいらだちがある。
今回の暴動はこうした思いを背景に、激しさを増している可能性があり、亡命政府は世界中のチベット人に対し、改めて「暴力の放棄」を訴えるなど対応に苦慮している。

http://www.excite.co.jp/News/world/20080317130200/20080317E30.059.html

非暴力、非服従で闘争によらない対話による改革というものは、相手が理性ある人間相手なら通用するけれど、弱肉強食というルールしか持たないケダモノ相手には通用しないという、実に当たり前の結論が出てしまった感があるなぁ…。
中国ではなくて、人権思想のある自由主義家相手だったら通用したと思うんだけど、相手は息を吸うように嘘をつき、自分に都合の悪い事は絶対認めない、犯罪者大国にして、理屈が通用しないケダモノ専制国家。
旗色が悪くなると逆切れして居直るようなヤクザ国相手に、理屈を説くのは、餓えたライオンの前でウサギが生存権を説くような物である。
とはいえ、力の差はやはりライオンとウサギ以上の開きがあり、まともにぶつかればチベット人への殺戮が激化するだけという結果になることも事実だから、非暴力が本当に無意味だとは思わないんだけど。
屈辱まみれで抑圧・搾取されるだけの生か、虐殺されるかの二択しかないなら、前者の方がマシだと考える人を責める事は、誰にも出来ないだろう。
国の隣人は選べないけれど、特定アジアと隣接しているという事実は、どんだけ不幸な現実かという見本という感じ。