gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

はてなダイアリーが更新できなくなったので、泣く泣くこちらに移行。使いづらいようなら、別なサービスへの引っ越しも検討する予定。元ダイアリー:http://d.hatena.ne.jp/gayuu_fujina/

食欲がわかないと思ったが

なんか最近は、昼に食欲がわかず、昼食をパン一個とかおにぎり一個とかの極小で済ませて、夕飯も軽めの麺類で済ます事が多かったから、夏ばてかと思い、今日の夕飯は、近所のラーメン屋で大盛りザル中華*1を頼んで腹一杯まで食った後、閉店間際のダイエーで明日の昼飯用に買った弁当2つとサラダを、なんとなくという理由でペロリとたいらげた。
…流石に、食いすぎ。
目の前に飯があればガッツリ食ってしまうあたり、本当の意味での夏ばてではないのだろうなぁ。
土用丑の日で、昼はあちこちでうなぎを扱っていたけれど、今年はうなぎを食う気にはなれそうに無いな。
追記: 土用の丑、産地偽装事件で国産扱う店にぎわう…大阪・ミナミ : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

土用の丑(うし)」の24日、大阪の繁華街・ミナミの黒門市場にあるウナギ専門店は、愛知県から仕入れた2000匹をさばき、店先に並べた。
国産志向の高まりを受け、仕入れ値は半年前の1・5倍に高騰。小売価格を1匹100円値上げしたが、「丑の日でもこれ以上、上げるわけにはいかない」と、かば焼きを1枚1200〜2300円で販売した。
産地を確認して購入する買い物客もいたが、大阪市城東区の主婦(74)は「この店は目の前でさばいているから安心。奮発して娘や孫にも買いました」。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080724-OYT1T00423.htm

どこが安心なのかわからない…。
おそらく、というか間違いなく、このウナギ専門店は、利用している卸業者に「国産」と指定して、国産に相当する仕入れ値を支払っているとは思うけれど、仕入れ(卸売業者)の段階で「偽装」という事件があったばかりなのに、目の前で捌いたから安心って、理論的になにも安全性が担保されていないわけだが。
そして、中国毒うなぎを輸入した、日本鰻輸入組合の「中国産が安全な理由」を読む限り、彼らが全く反省しておらず信用できない状態であることは明白であり、毒うなぎが輸入され、国内流通で産地偽装されて、国産と中国産の区別がつかないというならば、もう、どんな専門店に行ってもうなぎをリスク無しで食べることは出来ない。

  • 中国産うなぎから検出された物質に「発ガン性」はあるのか?

今回問題となった物質「ロイコマラカイトグリーン」はその物質自体には何ら問題は無く、「毒」という表現はまったくの誤解です。
致死量の薬物残留があったのならわかりますがそのような事例は今までに1つもありません。一部マスコミが過剰反応した報道と言えます。

http://www.unagi.org/yunyuukumiai/information/001.html

アメリカやEUでは発がん性リスクから食品関連への使用が禁止されていますが?
日本で食品に対する使用が禁止されているのは「問題じゃない」んですか、そうですか。
致死量の薬物残留が食品に混ざるなんて、あってはいけないじゃなくて、普通にテロ。大量殺人。
まったく反論になっていない。

  • 鰻の違反事例が物凄く多い?

鰻の違反事例は45件ありました。ちなみに輸入数量は45,840tです。中国食品の検査数は91,264件あり、その中から530件の違反が発見されました。
違反率は0.6%です。多くのマスコミはこの530件という数字だけを取り上げて「物凄く多い違反数」と取り上げておりますが、アメリカからの輸入食品に対する検査では、検査数18,172件に対して239件の違反ですので違反率は中国の倍の1.3%となっております。
しかも他の輸入食品は1コンテナに対し1検体で行っておりますが、うなぎは1コンテナに対し複数の検体での検査結果を提出しております。

http://www.unagi.org/yunyuukumiai/information/001.html

その数字は、中国政府がアメリカ産のほうが危険だと言い張ったときと同じ理屈だわ。
違反事例の内容を隠した統計数値を使っている時点で、マスコミの印象操作を責める資格はない。
中国以外からの輸入食品における問題の多くは容器破損や加工不良による腐敗の結果であることが多く、違反薬物の比率が圧倒的に多い中国と比較すること自体がナンセンス。
腐った商品は見分ける事が容易で、ほぼ確実に流通前に廃棄されるし、万が一購入しても客がすぐに気づく。
が、残留薬物は見た目ではわからず、きちんと薬品対象を絞って検査しないと発見されない場合が多い。
流通した場合、購入者が気づくのは、直接的な被害を受けた後になる。
これは、中国毒餃子事件で証明されている。
そして、海外事例で問題視されて監視強化するまで、日本では「マラカイトグリーンが発見されていなかった」という時点で、1コンテナあたり複数の検体、というご立派な調査が全く役に立たなかった事は明白。
…で、安全?笑わせるなと言う話。

  • 中国産のうなぎを食べたら健康に悪い?

上記でも述べましたが「ロイコマラカイトグリーン」はあくまで「発がん性の疑いがある」物質でありますが、使用した形跡が非常に微量に検出されたからといって、食べて健康被害があるわけではありません。ちなみに現在の検査基準では5億分の1g以下で検査OKという非常に厳しい検査を中国および日本国内で課しています。
国が「健康被害が無い」と言っているのに、各マスコミが「健康被害がある」「毒だ」という報道をしているのは真実を歪曲していると言わざるをえません。

http://www.unagi.org/yunyuukumiai/information/001.html

安全かどうかもまだ灰色だから「疑いがある」とされているんだが。
で、本当に健康被害があったら、刑事事件だろうJK。
事実として問題となっているのは「日本国内で禁止されている、世界的にも食品への使用が禁じられている薬品が検出された」という話なのに、微量なら害は無いから(たぶん)安全って、論点を歪曲していると言わざるをえませんw
日本の法律は無視ですか?
HPを見ても、被害者ヅラを隠していない様子を見る限り、自浄作用って無いんだろうなぁ、としか思えない。
関連:安いウナギ、今年まで? 福島民友新聞

中国製ギョーザ中毒事件やウナギの産地偽装問題が尾を引く中、24日、土用の丑の日を迎えた。中国産の輸入が激減しウナギの価格は高騰する一方。来年の流通量はさらに減る見通しで、関係者からは「ウナギを安く提供できるのも今年まで」との声も出ている。
日本鰻輸入組合(東京)の森山喬司理事長によると、1月のギョーザ中毒事件などを受け、消費者が中国産を敬遠し始めたため、中国政府が認証したかば焼き生産工場の多くが生産中止に追い込まれた。
昨冬から今年にかけて中国で稚魚シラスを池に入れる量も前年の3分の1に。このため来年はさらに中国産の流通量が減る見込みで、森山理事長は「安くておいしいウナギが食べられるのも今年の夏までだろう」とみる。
一方、産地偽装問題の影響で、国内産でも消費者のウナギ離れが心配されている。日本養鰻漁業協同組合連合会(静岡)は「原産地証明書を付けるなどして国内ブランドの信頼性を確立するしかない」と語った。

http://www.minyu-net.com/newspack/2008072401000270.html

100%自業自得。
まあ、中国が日本向け輸出のためにシラス乱獲&環境汚染が祟って漁獲量減少は確定していたし、市場規模がうなぎ価格が下がったまま縮小したことで、本来存在していた値上げしつつ市場縮小できる余地は確実に小さくなった。
品種から餌まで違う和牛と違って、中国産も国産も品種は同じで育て方も変わらないから、食べる人が食べればすぐわかるレベルの差別化も出来ないし、原産地証明書自体の信頼性が無い時点で、ブランド化も難しい。
仕入れ値高騰と売り上げ減少のダブルパンチで、個人営業のうなぎ専門店は、ここ数年で大幅に減少するのではないだろうか。
うなぎは好物なんだけれど。まあ仕方が無い。

*1:冷やし中華より具がショボい代わりにお値段が250円も安い650円、大盛り(+100円)にすればボリューム超満点。ビバ近所のラーメン屋な夏限定メニュー