gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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asahi.com:受動喫煙防止で都に客逃げる?-マイタウン神奈川

道や川を1本越えて、たばこが吸える都内に客が逃げてしまう――。県が制定を検討している受動喫煙防止条例をめぐり、こんな懸念を抱くことが予想される都県境の飲食店に対し、県は聞き取り調査する方針を決めた。一方、都県境以外の飲食店に対してはアンケートのみを行う方針。条例への「反発度合い」をあらかじめ考慮し、調査方法に差をつけた格好だ。
県が条例の骨子案を公表した後、業者からは「客が減る」「分煙にするにも資金がない」など影響を懸念する意見が続出した。飲食店関係者の意見が最も多く「すぐそこでたばこが吸えるのが見えれば、客は目の前で都内に逃げてしまう」という都県境の飲食店からの切実な意見もあったという。
県は「経営面での意見を把握する必要がある」として、飲食店対象の調査を決めた。
都県境以外の飲食店については抽出した約500店舗に郵送でアンケートを送る。一方、相模原や川崎北部などを中心に都県境で営業する飲食店約100店舗に対しては聞き取り調査を実施する。
担当者は「条例が施行されれば、県の真ん中に比べ、都県境では都内に人が容易に流れてしまうので、業者の心配もより大きいことが予想される」と説明。準備が整い次第、調査を実施し、11月中に結果をまとめる予定だ。
(千葉卓朗)

http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000000810160003

ランチ営業とかがメインの店は、大丈夫だと思う。
喫煙者は、店内で吸えなくても店外で吸えるなら、わざわざ遠くまでタバコの吸える店を探す労力をかけるとは思えないので。
ただ、飲食店側の問題として、喫煙者が含まれるグループは、禁煙の店を利用しない。というものがある。
仮に、5人のグループで、喫煙者が1人だったとしても、残りの4人に嫌煙者でも居ない限り、1人の喫煙者の為に喫煙可能な店を選ぶからだ。
10人以上の集まりで、喫煙者ゼロと言う可能性がどれだけ低いかは、言うまでもない。
以前、ワタミで完全禁煙の店舗を作った事があるらしいが、「喫煙者を含むグループ客が来ない」「深夜帯に来る客はほとんど喫煙者」という2つの理由で客足が伸びず、1年で撤退してしまったという。*1
飲み屋等のグループ客を想定しているお店の場合、大きなチェーン店ならともかく、個人営業の小さな店で分煙スペースを設けるのが難しい事は、少し考えればわかる。
ぶっちゃけ、喫煙者比率が少ない時は、喫煙者自重しろ、という話でもあるのだが、喫煙者がそういう気遣いをする事ができるなら、こんな問題は発生しない訳で。*2
地道に「タバコ値上げ」と「公共スペースでの禁煙」で締め上げて喫煙者自体を減らし、徐々に禁煙スペースを増やしていくのが、正道ではなかろうか。
個人的には、「受動喫煙防止条例」は大歓迎だが、安くて美味い、小規模で分煙スペースを設置できない隠れた名店が消えたりすると、困るなぁ…とは思う。
高級店になればなるほど喫煙者の利用率は減る傾向があるらしいから、高くて美味い店は、ほっといても生き残ると思うのだけれど。

*1:http://nr.nikkeibp.co.jp/topics/20080521/

*2:彼らは、なんで俺がタバコを吸うのを我慢しなきゃならんのだ?と考える。他の人が程度の大小はあれタバコを我慢しているとはこれっぽっちも想像できないから