「タナカ」製造のエアガンを拳銃と認定 - 社会 - SANSPO.COM

経済産業省は２７日までに、遊戯銃製造会社「タナカ」（東京）が製造したエアガン４機種について、武器等製造法上の拳銃に当たると認定し、所持者にすみやかに警察署に提出させるよう業界団体に指導した。
警察当局による鑑定結果などに基づいた措置。玩具として製造されたエアガンが拳銃と認定されるのは異例。
タナカ製のエアガンをめぐっては、警視庁が銃刀法違反容疑で同社などを家宅捜索し、立件に向け捜査している。
経産省などによると、拳銃と認定したのはタナカ製の「Ｓ＆Ｗ　Ｍ５００　カシオペアモデル」「コルトＳＡＡ４５　カシオペアモデル」など４機種。今年７月に発売され、既に約１０００丁が流通しているとみられる。
指導はタナカが加盟する日本遊戯銃協同組合など６団体が対象。４機種を持っていると銃刀法違反になるとして、所持している場合は最寄りの警察署に提出するよう、販売店や顧客への周知を指導している。
警視庁は鑑定の結果、強度を上げた薬きょうに火薬を詰めると金属弾を発射できることを確認。１０月にタナカ本社などを捜索し、約８００丁を押収した。

http://www.sanspo.com/shakai/news/081127/sha0811272006020-n1.htm

銃本体に実包を撃てるだけの強度があり、無改造で実包を装填できるのかなぁと思っていたら、どうやらそういうわけでもないらしい*1。単に、

強度を上げた薬きょうに火薬を詰めると金属弾を発射できる

という話で、実包が作れるとした薬莢も「強化」しなければ使えないという。
…そこまで手間をかけなければならない「改造」って、実害あるのか？
ぶっちゃけた話、鉄パイプの尻にネジ山切って、一方を閉塞し火薬と雷管、金属弾を詰めれば、「金属弾を発射できる」*2
上記の改造は、これより手間がかかっているように見えるのは、気のせいだろうか。
一番危険で、一番問題のあるヤクザ等が隠し持つ実銃の摘発が進まない一方で、こうした「ありえない犯罪をでっち上げて」を摘発するメリットが、国民にあるようには思えない。
そして、行き過ぎた摘発ではないかと監視すべきマスコミは、警察発表を鵜呑みにし、全く役に立たない。
もうね…。

*1:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1420538419

*2:ちなみに、コレ作ったら銃刀法違反です、絶対真似しないでください。まあ大量の火薬や雷管の入手が困難で、代用の激発機構を考案したり、雷管製造に必要や材料を違法に入手する手間を考えれば、たぶんヤクザから実銃と実包を入手するのとかわらん手間がかかると思うけど