gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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痛いニュース(ノ∀`) : 日本のゲーム業界、大ピンチ…世界シェア20%程度に落ち込む - ライブドアブログ

日本のゲーム産業は巻き返せるのか 世界シェア20%落ち込みの衝撃 2009/1/18
世界を席巻していた日本のゲーム産業に異変が起きている。欧米のゲームメーカーの台頭が著しい一方で、日本のゲームソフトは売れない状況になっている。3年前からゲーム市場の世界シェアも急激に低下している。現在は推定で20%程に落ち込んでいるという。専門家は「今後はゲーム会社だけではなく、テレビ業界、アニメ業界などが横断的にスクラムを組んで攻めに行かなければシェアの縮小は続く」と危機感を募らせている。
ゲーム化権押さえられ身動き取れない状況
エンターブレインの調査によると、2007年のゲームコンテンツ市場(家庭用ソフト・オンライン・携帯電話ゲーム・PC ゲーム)は、04年に比べ北米が約2倍の1 兆3269 億円、欧州も同2倍以上の1 兆2144 億円になった。それに対し、05年に日本から海外へ出荷したソフトの金額合計は、業界団体のCESA(コンピュータエンタテインメント協会)調べで、前年比8.7%増の約2528億円、06年は43%増の3629億円、07年は54.3%増の5600億円だった。ただし、07年は任天堂の「DS」「Wii」用ソフトの人気に支えられたもの。ゲームの専門家によれば、ここ5年間は、大手ソフトメーカー6社の売上げに占める海外売上高比率はほぼ横ばいの20%。ハードと合わせても、全世界に占める日本の市場シェアは20%にすぎないと推定している。「ファミコン」や「PS」が出た当時の圧倒的シェアとは様変わりしているのだ。
ゲーム業界に詳しい野村証券シニアアナリストの桜井雄太さんは、日本のゲームメーカーがふるわない原因について
(1)得意としていたRPG(ロール・プレイング・ゲーム)やシミュレーションゲームは欧米で人気が低いこと
(2)日本国内で利益が上げられることにあぐらをかき、海外展開で「油断」が生じたためだ、と分析する。
そして、欧米でゲームビジネスを積極的に展開しようとしても、今や身動きが取れない悲惨な状況になっているというのだ。
例えば、欧米ではアメリカンフットボールやサッカーといったスポーツゲームや、「スパイダーマン」など映画を題材にしたゲームが人気だが、スポーツ団体や選手、人気映画のゲーム化権利はすでに押さえられていて、新規参入は難しくなっている。また、アメリカではゲームソフトは大手量販店で販売されるが、そうした店舗の棚も押さえられ、棚の5%程度しか日本のソフトは店頭に並ばないのが現状だという。もちろん「ポケモン」などの任天堂のゲームや、コナミの「メタルギアソリッド」、カプコンの「バイオハザード」といったシリーズは大ヒットしたが、全体から見るとヒットしたタイトルは少数でしかない。
ソニーのゲーム機「プレイステーション」が登場した1994年当時、三次元CGでゲームを作る技術では、日本メーカーが他を圧倒していた。アメリカではゲーム機「3DO」が登場するが、良質なソフトが不足し程なく消えていった。その後、日本のゲーム機は「サターン」「PS2」「ニンテンドー64」が相次いで発売され世界を席巻。「テレビゲームは日本の文化」とまで言われるようになった。しかし、世界のゲーム産業の勢力図が変わる。米国で、2003年にテレビゲーム売上げがハリウッド映画の興行収入を2年連続で抜いたのがきっかけだった。
「映画よりもゲームの方が儲かるとわかった。それでハリウッドやシリコンバレーで働いていた才能がどっとゲーム業界に流れてきた。マイクロソフトのゲーム機『X-box』も登場し、アメリカのゲーム産業の成功は、ハリウッドとシリコンバレーの連合軍の勝利のようなものです」(桜井氏)
この間の日本メーカーは任天堂の「DS」「Wii」の成功で収益が向上。07年は国内家庭用ゲームのハードとソフトを合わせた推定販売金額が過去最高の6769億円を記録した。ところがその時には危機が忍び寄っていた。世界に目を向けるとシェアは確実に下がっていたのだ。
「テレビ、アニメ、出版などとタッグを組む必要がある」
ただし、日本のメーカーもシェア低下を指をくわえて見ているわけにはいかない。業界団体CESA(コンピュータエンタテインメント協会)はJ-CASTニュースの取材に対し、
「海外でのシェアが低下していることについてメーカー各社は『楽観的だった』という反省と危機感を持っています。少子化などの問題もあり、これから海外で稼がなければならないと戦略を練っています」
と打ち明ける。
スクウェア・エニックスや、カプコンバンダイナムコゲームスなどの大手はアメリカのゲームメーカーとの提携や海外販売拠点の拡大、海外向け新規ブランドの立ち上げを始めていて、本格的な攻勢をかける構えだ。ただし、海外の競争相手が巨大化しているため、そう簡単にはシェアを奪い返せそうにないのも実情だ。桜井氏は、
「相手が数千人もの開発チームを抱えているのに対し、100人規模で挑んでも結果は見えているわけです。ゲーム会社単体で挑むのではなく、テレビ局、アニメ業界、出版など横断的にタッグを組んでシェアを奪いに行く必要があります。そうでなければ、シェアはますます低下することになりかねません」
と話している。

http://www.j-cast.com/2009/01/18033655.html

元々、日本のゲームは日本人向けにしか作ってないのだから、海外で売れないのは当たり前。
そして、日本人はアニメもそうだがサブカルに関する日本人自身の評価が非常に低い。
ディズニーやハリウッドの映画は無条件に凄いと思っても、それに影響を与えるような日本のサブカルチャーは「キモイ」くらいにしか思っていないのだから、そこに投入される資金が少ないのは当然で、資金が少なければ業界全体が先細りになるのは当然。
技術立国といいつつ、国内の理系技術者を冷遇しているのと同じ話である。
金を掛けるべきところに掛けない、権利ゴロの日本人が経営者や政治を握っている限り、個人の才能や職人気質で行ける所までは行っても、そこから先は海外に持ってかれて終わりだと思う。

600 :名無しさん@九周年:2009/01/19(月) 18:55:57 ID:6IA0rFsi0
まあ〜大きな輸出市場だったにもかかわらず日本の政府は何にもしなかったからね〜
車産業にはご熱心だったけど・・・
海外のゲーム会社が受けてる税制面の優遇なんてしらんでしょ?
(中略)
734 :名無しさん@九周年:2009/01/19(月) 19:04:58 id:LcYKT0buP
ま 労働環境もアニメ業界同等ゆえに まともな人材が残るやきゃない

海外と違ってまともに生活できる勤務状況じゃねぇもの
(中略)
839 名前:名無しさん@九周年:2009/01/19(月) 19:11:57 id:uPEIdfNI0
むしろまだ20%もあったのかって印象なんだが・・・

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1210175.html

いやはや全く同意。
ただ、個人的には、

(1)得意としていたRPG(ロール・プレイング・ゲーム)やシミュレーションゲームは欧米で人気が低いこと

この分析は、少し足りてないように思う。
ペルソナ3、4が海外で高評価を得ているように、和製RPGの人気が無い訳ではない。
日本文化に興味をもつ外国人は多いし、和製ファンタジーを海外向けにローカライズしたRPGを作れば売れると思う。
海外で「ストーリー性」が求められてない、という意見はFPSあたりのゲーマーを想定して言ってるんだろうけれど、だからと言ってFPSを日本が後追いで作ったとして、技術的に追いつけるはずも無いのだから、得意の分野を売り込んで顧客の裾野を広げたほうが、勝負になると思う。
海外の人がストーリー性を求めてないなら、何で日本のアニメや漫画に「ストーリーが深くて面白い」なんて評価がつくんだ?
と思うし。