フラクタル・チャイルド 女神の歯車 (コバルト文庫)

しゃっぷるから入って、竹岡葉月の過去作品を手に入れては読んでいたのだが、本作を読み、この人はあんまりコバルト向きじゃなかったんだなぁと再認識した。
まだ東方ウィッチクラフトシリーズは全て入手しておらず、３巻分しか読み終わっていないが、こっちは典型的なコバルト作品らしい雰囲気と内容なのに、このフラクタル・チャイルドシリーズは、ＳＦ的な設定がかなり強く、恋愛色は殆ど無くアクションメイン。
個人的には、こーいう作品は大好物なのだけれど、当然コバルトでは人気が出るはずも無く、３巻打ち切り…。
この巻でカイの正体やらサキの謎やらがほぼ明確に明かされてしまった。
あー、もったいない。
出版社が、角川か富士見辺りで、当時ラノベとして出していれば、また違った道もあったかもしれない。
完全に萌え路線にシフトした富士見ではもうこの路線は無理だろうし、しゃっぷるの人気あるから、富士見じゃもう無理っぽいけど、角川辺りで出しなおさないかなぁ。(電撃は既に自社デビュー作家以外無理っぽいので)
…短編の雑誌毎号(隔月)連載と書き下ろし長編の出版ペースが速い(年３〜４冊)、富士見お得意の「作家使い捨てコース」に乗っているから、いくら執筆速度が半端無い元コバルト作家でも、もう余裕はないかな。
願わくば、早いうちに短編地獄から抜けて、潰されませんように。