gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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asahi.com(朝日新聞社):米海軍、中国に対抗 東シナ海での対潜訓練に原子力空母 - 社会

米海軍が、潜水艦からの攻撃を想定した日米共同訓練(対潜特別訓練)を重視し、米本土から空母を派遣するケースが増えてきた。沖縄周辺の東シナ海で9〜12日にあった訓練は、27日に長崎県佐世保港へ寄港する原子力空母ジョン・C・ステニスが参加し、海上自衛隊を含め計21隻の艦艇が集まり、冷戦後最大規模となった。空母が対潜戦に特化した訓練に参加するのは異例で、米軍関係者は中国潜水艦の脅威が背景にあると説明する。
対潜特別訓練は57年に始まり、計116回を数える。沖縄周辺では93年から実施されるようになり、03年からほぼ毎年、この海域が選ばれている。従来の参加艦艇は駆逐艦、潜水艦が中心だった。
だが、昨年2月の訓練に、米西海岸に母港がある原子力空母ニミッツが参加。ステニスも西海岸から遠征し、今回の訓練に臨んだ。防衛省幹部は「空母を守る訓練だが、必ずしも空母がいる必要はない。米海軍の最近の対応は異例だ」と言う。
在日米軍関係者は、中国の潜水艦がここ数年、東シナ海で濃密に活動していることが背景にあると指摘する。03年11月、九州南端の大隅海峡を浮上して通過。04年11月には米軍基地が集まるグアム島を一周後に沖縄県石垣島沖の領海を侵犯した。
この関係者は、最も深刻な出来事として、06年10月、沖縄近海を航行中の空母キティホークに中国の攻撃型潜水艦が接近し浮上した事例を挙げた。潜水艦は護衛の米駆逐艦などに探知されずに近づき、空母を魚雷の射程内に入れていた。「中国の潜水艦を改めて脅威に感じた事件だった。中国は海軍の近代化を進めており、対潜戦のあり方を見直す必要がある」と、空母参加で訓練する意義を強調した。
この出来事を知る海自幹部は「東シナ海は水深が浅い。空母のノイズが反響して探知しにくくなったのではないか」と分析する。(佐々木康之
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江畑謙介拓殖大客員教授(安全保障論)の話 米海軍が空母を対潜訓練に参加させたのは、日本に対潜戦への積極的な関与を促す狙いがある。01年の米同時多発テロ以降、アフガニスタンイラクなどでの作戦で、空母の任務は過密になったが、保有数は減っている。中国の潜水艦の脅威が高まる一方、対潜戦の能力向上に手が回らず、対潜戦の役割を海上自衛隊に担わせようとしているのではないか。

http://www.asahi.com/national/update/0225/SEB200902250003.html

アカヒソースなんで、相変わらず余計な妄想をつけて脳内軍靴の音を響かせているが、事実だけ抽出すれば、アメリカ政府が親中という態度を取りつつも、しっかり脅威には対抗する動きを見せていると言う話。
日本には原子力潜水艦が無いので、長距離侵攻能力や作戦期間と言う点で劣っているけれど、完全に火を落す事が出来ない原子力発電と違って、静粛性は日本のディーゼル潜の方が優れている場合もある。
そして、長距離侵攻能力や作戦期間についても、他国に侵攻しない限り、あまり問題とならない欠点である。
ま、日本が原潜を配備する必要があるとしたら、戦略核搭載の戦略原潜だと思う。
もしくは、中国と戦争になった場合に、通商破壊に出てくる中国潜水艦をぶちのめすハンターキラーとして必要になるくらいか。
何にせよ、日本の海軍力は現状でも不足気味なのは間違いないのだが。