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PrincessFrontier が今一つであったが、大きくは外れないし、絵が好みなので購入。
以下、ネタバレ。
舞台的には、恋する乙女と守護の楯と同様、超金持ち学校が舞台と言うことで、そっちに近い雰囲気があるが、物語的には庶民の幼馴染の「一生のお願い」に絆されたお人よしの主人公が、超金持ち学校で庶民とセレブの壁を越えて友情を育んでいく、という本筋がメインで、攻略対象キャラも４人(+おまけ１人)と少なく、共通パートが３／５くらいあるので、ボリューム的には少々食い足りない面もあるが、ＥＤが２種、ＢＡＤ１種の計３種づつあるので、エピローグがあっさり気味なのはその辺りで補完できなくもないし、楽しいサブキャラのお陰で、最後まで楽しくプレイできた。
弓野奏＠有栖川みや美…幼馴染、ポジティブ系良い子。主人公である鳴海和樹が、他のヒロインを選択すると、身を引いて妹的立場で我慢してしまう辺りが切ないが、その辺りの機微を楽しめる更紗ルートと併せて楽しむ事が出来る。
高額院こと私立御星向学院学園に特待生として選ばれた理由が、更紗の孤独を解消させる為に理事長が選んだという辺り、更紗ルートでは良く考えると更紗という親友を得た代わりに、人生を思いっきり捻じ曲げられ、思い人を取られるという悲惨な結果になった訳だが、そんな事は決して恨みに思う事のない良い子なので、幸せになってもらいたい。
御星更紗＠青山ゆかり…実は主人公と幼馴染で、その時に行き違いの原因となった２年生セレブ男子とやらが思わせぶりに出てきたが、一切話に関わらないって、なんでなんだぜ？
奏ルートの後にプレイしたお陰で、更紗の我がままぶりと奏の健気さが際立った一方で、一番障害が大きそうな超セレブヒロインにもかかわらず、ある意味、一番ストーリー的に盛り上がらないとか、面白かったけれどメインヒロインのルートとしては多少弱いかも。
セーラ・アップルトン＠海原エレナ…能天気ガールと思いきや、実は割と頭が良く、無自覚に嫉妬深い行動と併せてラブコメとしても楽しめる一方で、一番スリリングな展開。…つか、ＢＡＤが一番悲惨。
シナリオ的には、単独では一番。奏シナリオ全体と比較すれば２番目に面白かった。
秋津原瑞穂＠松田理沙…毒舌メイド。実は没落お姫様というベタな設定と、恋と恩の板ばさみで苦悩する辺りより、サブキャラである浦安六右衛門とその父親と言う濃い面々とのギャグタッチなやり取りが面白かった。
瑞穂のビジュアル的には一番好みなんだけど。
笠置霧子＠石川こよみ…おまけのサブヒロインで、一番シナリオが短い。「会社」というのがＣＩＡの隠語だから、最後まで明かされなかった本当の身分はバレバレとしても、実はあの最後は主人公の妄想で、物凄いバッドエンドだったんじゃないかと言う疑惑がどうしても消えなかったり。
トータルでPrincessFrontier は越えたと思うけれど、良作どまり。壁は厚いねぇ…。
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