gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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即日審判で父母の親権停止 家裁、息子への治療拒否で - NetNihonkai-日本海新聞

東日本で2008年夏、消化管内の大量出血で重体となった1歳男児への輸血を拒んだ両親について、親権を一時的に停止するよう求めた児童相談所(児相)の保全処分請求を家庭裁判所がわずか半日で認め、男児が救命されていたことが14日、分かった。
子供の治療には通常、親の同意が必要で、主治医は緊急輸血が必要だと両親を再三説得したが「宗教上の理由」として拒否された。病院から通報を受けた児相は、児童虐待の一種である「医療ネグレクト」と判断した。
医療ネグレクトに対しては過去に1週間程度で親権停止が認められた例があるが、即日審判は異例のスピード。児相と病院、家裁が連携して法的手続きを進め、一刻を争う治療につなげたケースとして注目される。
関係者によると、当時1歳だった男児は吐き気などを訴えてショック状態となり、何らかの原因による消化管からの大量出血と診断された。
病院は「生命の危険がある」と児相に通告。児相はすぐに必要書類をそろえて翌日昼、両親の親権喪失宣告を申し立てるとともに、それまでの緊急措置として親権者の職務執行停止(親権停止)の保全処分を求めた。
こうした輸血拒否への対応については日本小児科学会など関連学会が08年2月、合同で指針をまとめており、今回のケースでも病院側はこの指針に従って対応した。

http://www.nnn.co.jp/knews/090315/20090315004.html

小学生の頃の友人で、一家全員エホバの証人信者が居たが、「大怪我した時どうするの?」という問いに、ごく真面目な顔で「輸血しなくても手術できる病院があるから大丈夫」と言ってたな…。
子供心に「うそ臭ぇ」と思いつつ、輸血されるくらいなら死ぬと言わんばかりに意思の堅そうな目を見て、表向きは納得して「へぇ、そうなんだ」と相槌を打ったっけ。
何年か前、地元で共通の友人と会った時に聞いた話だと、輸血するような大怪我や病気も無く、息災に信者を続けているとか。
このニュースの子供は、1歳と言う事は、親に拠る刷り込み前だろうから、自身が宗教的禁忌に悩む事は、ずっと後か、無いのだろうけれど、両親が輸血を理由に育児放棄や親権放棄を行う可能性は高い。
この友人と、この子供の違いは「輸血するような怪我や病気をしたかしないか」でしかない。
たったそれだけの違いで、親の愛を得られるか否かが変わると言う話。
個人的には、人を幸せにしない宗教なんて、クソ食らえと思うんだけど、宗教的禁忌に関しては、価値観に関しては人それぞれ、自らの思想や主義に殉じて死ぬのは自由だと思う。
ただし、そうした確固たる価値観を形成していない子供を、親の価値基準で死なせるのは、明らかにエゴだし「親による殺人」だと思う。
関連:エホバの証人 - Wikipedia