時事ドットコム：中国、２１００年には先進国＝日本も「人種のるつぼ」−米社予測

【ニューヨーク２７日時事】中国が先進国の仲間入りし、多数の欧米人が在住する国際的な社会に生まれ変わる−。米コンサルタント会社マッキンゼーは２７日までに、西暦２１００年の世界を予測するリポートを発表した。国際化の進展で、欧州や中国、日本はいずれも米国のような「人種のるつぼ」になると予想している。
　同リポートによると、中国は今後発展し続け、２１００年までに先進国に仲間入り。インド、ブラジル、インドネシアでも発展が進み、世界の貧富の格差は大幅に縮小するという。
　また、英語が国際語として普及、現在７０００あるとされる世界の言語は約２００に淘汰（とうた）される。ただ各国の文化は英語文化と融合しながら独自の発展を遂げ、世界はむしろ多様性が増すと予想。国際化の進展で人口移動も活発となり、中国やインドに住む欧米人や、欧米やアフリカに住むアジア人が急増する見通しだという。（2009/03/28-09:45）

http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2009032800109

実にアメリカらしいドリーミングな未来予測。
近代の紛争やテロの原因が、民族・宗教的な原因である事を考えれば、「人種の坩堝」が複数誕生すれば、世界規模のテロネットワークや国際マフィアが複数誕生して、世界は安定から程遠い状況になるだろうし、既存権益を守りたい勢力との移民との間で経済格差と軋轢が高まるのは自明だから、中国やブリックスの準先進国が経済的に先進国入りするならば、その分、旧先進国は経済的に凋落しており、「世界の貧富の格差は大幅に縮小する」というより、「世界中が全体的に貧しくなる」というべきだろう。
そして、民族主義が高まる状況で、言語の淘汰や文化の混淆は単なる紛争の火種である。
平和裏に先進国が増加する前に、世界戦争が発生して、富と資源の再分配が行われると思う。
そもそも、中国が漢民族以外を「劣等人種」と規定し、「民族浄化」と称して組織的に去勢、強姦を他民族に行っているのは、有名な事実であるが、この状況で「人種の坩堝」になる、と予想するのは、あまりに現実を知らないだけなんじゃないかと思う。
これで「世界はむしろ多様性が増すと予想」…冗談にしても笑えない。