gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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中国に先駆け空母建造 日本の動き香港誌報道 2009/05/19(火) 13:26:19 サーチナ

香港誌「亜州週刊」の最新号が、日本が中国に先駆けて空母を建造しようとしていると報じた。19日付中国新聞社電が伝えた。
記事は、今年3月引き渡された海上自衛隊初の空母型ヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが」などの建造の動きを伝えたもの。「後部のクレーンを改装すれば固定翼機が搭載できる」とした上、同艦は改良により「小型空母」に変身できるとの見方を示した。
空母は政治大国のシンボルで、核兵器、ミサイル、人工衛星と同じく国威のシンボルだと指摘。「当面、巨額の建造費用のねん出は無理で、軍事開発に対する『平和憲法』しばりを抜け出せないが、何もしない訳ではない」として、日本の軍事大国化を警戒している。
同誌によると、海上自衛隊は、原子力潜水艦、通常動力の潜水艦、艦載ミサイルで中国海軍に劣る。中国が空母艦隊を組織すると、陸上航空基地が東シナ海や西太平洋に移動するのと同じで、日本の戦略的空間は大幅に狭まり、海からの中国封じ込めは「絵に描いたモチ」になる。(情報提供:東亜通信社)

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0519&f=politics_0519_004.shtml

アフォか。
ひゅうが型を空母だなんて言ったら、ヘリ運用が可能な護衛艦は全部「VTOL機」を運用できる空母という扱いになっちまう。(実際には飛行甲板の耐熱強度が足りないので無理だし)
中国が建造中の空母に比べても1/3以下の排水量で、STOVL機(F35Bのような短距離離陸、垂直着陸が可能な機体)すら離発着が不可能な空母なんてあるかっつの。
ひゅうが型の性能を見る限り、海外派遣における指揮・拠点機能を重視しただけで、攻撃力はほぼ搭載機に依存と言う「(安全な)後方に居る」のが前提の艦としか思えない。
一応、ヘリに拠る対潜駆逐を主任務とするDDH扱いだけれど、単艦でその任務に就くのは危険すぎとしか。
閑話休題
空母は航空優勢を確保できる格下相手ならともかく、同格の航空戦力を持つ相手に使う場合、アメリカのイージスシステムに準ずる防空体制と潜水艦部隊に拠る水中防御体制を持たない限り、単なるでっかい「的」に過ぎない。
図らずも中国が保有する大陸間弾頭「対艦」ミサイルの存在がその事実を証明している。
仮に本気で中国が空母で日本侵略を企図した場合、3隻全部投入しても各艦が搭載機数40機以下の中型空母(ソビエトアドミラル・クズネツォフなら戦闘機は20機前後、ヘリが20機前後である)だし、日本のF15、200機とF2、90機相手に航空優勢を維持できるとは思えない。
むしろ、F2の対艦ミサイル飽和攻撃の前にあっさりと沈められるのがオチかと。
日本がヤバくなるとしたら、中国が下朝鮮を制圧するか軍事同盟を結び、日本の南半分が陸上機による攻撃範囲内に入ってからだろう。(そうなると航空優勢が得られない日本の海自もジリ貧)