gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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asahi.com(朝日新聞社):警官が手帳紛失→拾い主?からの電話に詰問→連絡取れず - 社会

大分県警は16日、捜査1課の男性警部補(39)が、捜査情報を書いた私有のシステム手帳1冊を紛失した、と発表した。紛失の翌日、警部補の自宅に「手帳を落としてないですか」と拾い主と見られる男性から電話があったが、紛失自体に気づいていなかった警部補は振り込め詐欺のような不審電話と思いこみ、「どこからかけてる?」などと詰問、電話を切られてしまったという。県警は「悪用される恐れや捜査への支障はない」と話している。
県警によると、システム手帳は黒色のA6判で、変死者数人分の氏名や生年月日、死因などが書かれていた。警部補が大分東署で最後に手帳を見た今月13日午後4時から、県警本部に戻り自宅に帰った同日午後7時半ごろまでの間に落としたらしい。14日朝の「不審電話」でも気づかず、15日朝、出勤した際に手帳がないことに気づいた。
県警は「情報管理について指導を徹底し、再発を防止する」。手帳に書かれていた死者の遺族に順次おわびするという。

http://www.asahi.com/national/update/0616/SEB200906160035.html

善意を悪用する詐欺が流行った結果、と考えるべきか、元々警察官は善意の通報者や拾い主を疑うという方針で運用されているが故の過ちと言うべきか。
個人的に、警察官が第一発見者や通報者、拾い主を疑う「職業病がある」と言う点は仕方が無いと思う。
しかし、最初から権力を笠に着て詰問するという対応が真っ先に出る点は、この警察官、ひいては警察全体が被疑者未満であるはずの第一発見者や通報者、拾い主に対して、平素からどういう対応をしているか、という一端が見えると思う。
さて、ちなみに自分が手帳を「拾った」場合、自分で落とし主に連絡するか?と言えば断じてNoである。
素直に、警察に届けてしまうだろう。
相手がどんな素性の人間かも判らないのに、直接連絡を取るなんてリスクと、警察が拾い主を泥棒扱いして詰問してくるリスクを比べれば、後者の方がまだマシだからである。
でも、落し物の中身を着服した警察官を守るべく、警察が組織ぐるみで拾い主だった妊婦をネコババ犯に仕立て上げようとして証拠や証言の捏造をして、逮捕状の請求寸前まで行った事件*1もあるし、既に後者のリスクを取る事すらイヤなので、そーいう落し物は基本的に「スルー」するというのが、基本方針になって久しいけれど。
…さて、この場合、何が問題なのでしょう?