gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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終わりなき夏 永遠なる音律 初回版

終わりなき夏 永遠なる音律 初回版
ageの姉妹ブランド、φageのデビュー作で、BETAの日本上陸前夜とも言うべき1996年夏、九州の小村を舞台にした分校の音楽部面々が最後の演奏に向けて…という話。
…オルタ世界という時点で全く幸せなイメージが沸いてこないんですけど…。
以下、ネタバレ。
とりあえず、歌音、リーゼ、可憐ルートをクリア。
長い共通ルートでしっかり全ヒロインのフラグを立て終わり、好感度の高いヒロインと結ばれて短い個別ルートを経てEDという構造は共通ぽい。
そして、個別ルートも本人を含む身近な誰かが戦場に行く事になり、短い別れまでの時間を惜しむという内容で共通だったり。
むーん。
ちなみに、作品のED直前が1996年の7月末。年表によると、同年に帝国議会が男性徴兵対象年齢の更なる引下げを含む修正法案可決し、事実上の学徒全面動員となっているので辻褄は合っている。
そして2年後の1998年夏、重慶ハイヴから東進したBETAが北九州を初めとする日本海沿岸に上陸し、一週間で九州・中国・四国地方に侵攻、犠牲者3600万人。日本人口の30%が犠牲となり、その一ヵ月後に京都陥落という史実が待ち受けている。
歌音ルートでは主人公が徴兵され、士気高揚の戦場楽隊へと配属される。歌音は娘と仙台まで疎開しているので生存確定。
リーゼルートでは、リーゼが詳細不明ながら米国特殊部隊に選抜され、兵役に。EDでは九州奪還後の更地となった元村跡地に駐屯する部隊に居る主人公と再会。生存確定。
…んで。
可憐ルートは、隆が徴兵され、主人公と可憐は「京都」へ疎開。ED時点では未だBATE上陸前…。運が悪いと死んでるよなぁ。
残りのEDも見ようと思えば見られそうだったけれど、明日が早いので寝る。
追記:澪ルートでの藍の疎開先は…大阪。あちゃー。死亡確率激高。澪ルートだとわかる範囲で誰も徴兵されず、主に音楽の話メインで進む。しかも数年後に結婚するまで徴兵もされてないってんだから、なんつー幸せED。
藍ルートも、徴兵ゼロ。大阪という危険地域に疎開した割に、EDで音大入学って事は、98年の夏を生き延びたって事のようで。
で、最後の先輩ルート。
…ある意味、唯一メインキャラがEDで全員生存が判明するEDだけどせつねぇわ…。
総括。
絵は可愛いし、えちぃシーンもそこそこあるので、ギャルゲ・エロゲとしてはそこそこ。音楽も良い。
ただ、シナリオが共通ルートでほぼ終了、個別ルートはえちぃの為の蛇足という感が強く、またオルタ世界の過去と未来の断片を知る資料という視点で見てしまいがちなので、ギャルゲ・エロゲとしても中途半端にしか没入できないし、オルタ世界ということで、どうしても悲劇の影がちらつく世界観なので、心温まる泣きゲーというより、悲しみの世界の中で希望を探すような、別の意味で泣きゲーという感が強く、かといってオルタほど悲惨に突き抜けているわけでもなく…。
ぶっちゃけ盛り上がりも、爽快感も突き抜けない感じ。
トータル・佳作。
オルタ補正で上の下ってところか。
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