gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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噂の「まさゆき地図」は仕込みではなかった--開発者も驚くドラクエ9:ニュース - CNET Japan

「皆さん、『まさゆき地図』は(開発者の)仕込みだと思っているでしょ。でも、大間違い。あれは偶然に生まれたもの」――ニンテンドーDS向けソフト「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」(ドラクエ9)の開発を担当したスクウェア・エニックスディレクターの藤澤仁氏はこう苦笑いする。
これは9月3日に開催された、ゲーム開発者向けイベント「CESA Developers Conference 2009」(CEDEC 2009)の基調講演での一幕だ。
まさゆき地図とは、ドラクエ9で遊べる宝の地図の1つ。地下15階に「メタルキング」というプレーヤーが経験値を稼げる敵しか現れないフロアがあり、レベルを上げるのに絶好の地図であるとして、ユーザーの間で口コミで広まった。この地図の第一発見者の名前が「まさゆき」であったことから、いつしかまさゆき地図と呼ばれるようになった。
ドラクエ9にはユーザー同士が通信して宝の地図を交換できる「すれちがい通信」という機能がある。まさゆき地図を求めてすれちがい通信をするユーザーも多い。
会場では開発者と聴講者が「すれちがい通信」をする場面も。ちなみに堀井氏のゲーム内の名前は「ジョルジュ」だ。 地図には発見者と、その地図で新たな宝を見つけた人が更新者として表示される。この仕組みを入れたのはゲームデザイナーの堀井雄二氏だ。「発見者と更新者が、ユーザーの間で有名になればいいかなと思った」と堀井氏は話すが、「まさゆき」は想定外だった。
「『(「竜王の地図」で)レベル99の竜王を倒したこの人はすごい』というように伝説ができればと思っていた」(スクウェア・エニックス プロデューサーの市村龍太郎氏)と、宝の地図内で登場するボスを倒した人が有名になるのが当初の考えだった。まさゆき地図のように、特別な敵が多く出る地図を発見した人が有名になるとまでは考えていなかったというのだ。
そもそも、すれちがい通信の人気自体、開発者にとっては想定以上だった。「もともとニンテンドーDSにあった機能を使ったので、どうしたらユーザーに遊んでもらえるかという責任感はあった。ただ、まさかこんなに遊ばれるとは思ってもいなかった」(藤澤氏)
ニンテンドーDSの通信機能は、ドラゴンクエストIVやVのニンテンドーDS版でも採用されていた。ただ、「ユーザーの密度の問題がある。みんながやればやるほど面白くなるからみんなやるという循環が生まれている」(堀井氏)
また、ただ通信をするだけではなく、宝の地図が手に入るというメリットを提供したことも、人気を博した理由ではないかという。「やっぱり人間、ものをもらうと燃えるから(笑)」(堀井氏)
実際、堀井氏はこれまでに1230人、藤澤氏も820人とすれ違っているとのこと。すれちがい通信では相手のレベルやプレイ時間、簡単な自己紹介などのコメントが見られるようになっており、見知らぬドラクエ9ユーザーとコミュニケーションしている気分が味わえる。
「バーチャルがリアルを侵食したら面白いと思っていたが、本当にできた。人って、人が好きなんだと思う。他人のデータを見るのがおもしろい。何かが起きそうなわくわく感がある」(堀井氏)
ドラクエ9の発表会のときに、『コミュニケーションツールになることを目指す」といったが、まさにそんな感じになった。ブログのような、小さい情報発信としての役割を果たしているということが、時流に乗った感じがする。ここまですれちがい通信の人気が出るとは思わなかったが、仕掛けたことが何倍にもなって返ってきたのは面白い」(市村氏)と、すれちがい通信の魅力を分析していた。

http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20399367,00.htm

つまり、実はDQ9って、偶然のラッキー大ヒットだったオチか。
早解きゲーマーやらアンチのお陰で、低評価で始まったDQ9が、すれ違い通信でクチコミ人気を得て、中古市場へのソフト流出を防ぎ、アキバヨドバシルイーダの酒場に代表されるような「たまり場」が生まれたのは、ひとえに早いタイミングで「まさゆき地図」がネットで話題になり、その配布がすれ違い通信で行われたという所にあるわけで。
もし、この話題が1ヶ月ずれていれば、普通にあのつまらないEDを

かなりの数のDQ9が中古市場に流れて中古相場が値崩れし、新品販売数に影響していただろうし、記事中にもあるように、このすれ違い通信はユーザ数が減れば減るほどに効果が落ちる遊びである為、低評価・中古相場の下落と続けば今のようなアクティブユーザ数は無かったかもしれない。
ゲームシステム面の細やかさは金の掛かった大作らしく安定感があったが、従来システム(カジノやダンジョン)の未継承など全体的な完成度という点では凡作の域を出ず、シナリオと言う点では駄作としか言いようの無いDQ9が、ここまでユーザに支持されたのは、あくまでユーザが自分で遊び方を拡張したお陰であって、メーカがコレに味をしめて、変な増長をしなければいいんだけど。