gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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中日新聞:F35試作エンジン損傷 日本の選定作業に影響も:国際(CHUNICHI Web)

【ワシントン=嶋田昭浩】ロイター通信によると、米航空機器大手ユナイテッド・テクノロジーズは13日、日本の航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)候補である次世代戦闘機F35用の試作エンジンが、11日に実施された性能評価試験で損傷したことを明らかにした。同社は、米国防総省やF35を開発中のロッキード・マーチン社と連携して、原因究明を進めている。
ゲーツ国防長官は先月末にロッキード社工場を視察後、「F35は将来の戦術戦闘機の中核になる」と発言。日本にも推奨しているが、開発を不安視する声が強まれば、今後のFX選定作業に影響を与える可能性がある。
ユナイテッド・テクノロジーズ社は、損傷が同エンジンの第2世代の試験で発生したとし、F35の飛行実験用の機体には完全に試験済みの第1世代のエンジンが搭載されているため、F35の開発計画には影響がないと強調した。だが、F35の開発にあたり、同社のエンジンを優れているとし、他社のエンジン開発を不要としてきたオバマ大統領らの判断に異論が強まりそうだ。
FX選定では、日本が有力候補としていた最新鋭戦闘機F22の禁輸措置を含む2010会計年度(09年10月〜10年9月)国防予算案を米上院歳出委員会が可決したばかり。

http://www.chunichi.co.jp/article/world/news/CK2009091402000223.html

軍用品は、カタログスペックで選ぶんじゃない、信頼性で選ぶモンだ。
そりゃ、最新鋭のF22も実戦経験は無いけれど、アメリカで実戦配備され、数多くの模擬戦で圧倒的な性能を証明し続けているから、「世界最強戦闘機」という看板を信頼してもらえる。
対してF35は未完成の上、当初の計画調達価格からどんどん高額化する一方。しかも未だに予定性能に達して居ないどころか、主要部品であるエンジン自体に問題がある始末。
この状況で、次期FXがF35だといわれたら、空自の連中は「米国の圧力に屈したんだ」としか思えないわ。
F35が、予定通りの性能を発揮し、一定の信頼性を得ている状況ならば、ユーロファイターやF2、F15SEなんか目じゃない。
ライセンス生産と多少の改造さえ許可してくれるなら、F22の代替として許容できただろう。
しかし、未だ未完成。課題は山積み、あとどれくらい開発費がかかるかも不明。
…未完成で、完成の目処も立っていないようなモノを、「すぐに現物が欲しい人」に売りつけようとするのは、普通に「詐欺」って言うと思う。