gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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東京新聞:160メートル おいしい眺望 入居ゼロ 市川駅南口の超高層ビル:千葉(TOKYO Web)

JR市川駅南口に完成した超高層ビルの展望フロアを所有する市川市が、飲食店の営業を計画したところ、希望する民間事業者がなく、出店のめどが立たなくなっている。市は地上約百六十メートルの眺望を生かした市民の憩いの場をもくろんだが、計画の変更を余儀なくされている。(林容史)
ビルは今年一月に完成した四十五階建て複合機能ビル「ザ タワーズ ウエスト」。市は最上階の展望フロアで賃貸用に三区画を用意、昨年六月から事業者の募集を始めた。
今年八月までに計三回、募集をかけたが、入居が決まったのは日本放送協会学園の「市川オープンスクール」だけという。このため、一区画は展望場所に変更。もう一区画は十月二十三日まで、飲食店に限って事業者を募集している。
市川駅南口再開発事務所の牛尾進一所長は、一区画を展望場所に変更したことについて「狭かった展望場所を広げるため」と強調。募集時には毎回、数社から問い合わせがあり、見学に来る事業者もいるとしている。
一方、四回もの募集を重ねたことについては、「銀行から資金が借りられないという話も聞く。厳しい経済情勢が重なり、内装工事や賃料などの支払いが難しいのでは」と分析する。
このビルでは建設中の二〇〇七年十月、二十五〜三十階のマンション部分で、柱計百二十八本の鉄筋不足が判明し補修工事が行われた。牛尾所長は「出店を検討する事業者側から鉄筋不足問題を指摘されたことはない」と影響を否定する。
展望フロアの整備にかかった費用は「確定作業中」と明らかにしない。市は今後も積極的に出店を呼び掛けていくとしている。
同ビルの建設を含む「市川駅南口地区第一種市街地再開発事業」では、昨年九月に地上三十七階(約百三十メートル)の超高層ビルも完成している。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20090924/CK2009092402000096.html

地震の多い日本の場合、土地不足の都心ならともかく、土地に余裕があるなら超高層ビルは不要だと思う。
そもそも、高層ビルは、高くなればなるほどにエスカレーターがビル内の容積を圧迫する。
階が増えるほどに必要となる建築費用は高騰するが、有効な床面積は減り、面積あたりの単価はハネ上がる。
つまり、土地価格がよっぽど高い場合を除いて、超高層ビルは成立し得ないのだ。
加えて、日本の誇る免震構造は「しなる」事で地震に拠る破壊を免れる一方で、上層ほど大きく揺れるという弊害がある。
また、高層難民という言葉があるとおり、ライフラインをエレベーターに依存しなければならず、有事には家に帰っても生活できず、避難所に住まざるを得なくなるという問題もある。
地方のハコモノなんて、本当に地方権力者の自己満足と土建屋の儲け以外の何物でもない。
コレも、そんな1つなんだろうなぁ。