gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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Bloomberg/中東軍拡 欧米に“巨利” 対イラン 防衛産業、400億ドル市場へ殺到 - FujiSankei Business i./Bloomberg GLOBAL FINANCE

イランの核開発問題をめぐる緊張の高まりが、中東ペルシャ湾周辺国の軍拡競争を促し、オイルマネーなどを原資とする巨大市場を生み出している。この市場に欧米の主要防衛企業が参入。15日に開幕する航空見本市を機に、激しい争奪戦が繰り広げられる見通しだ。
◆航空ショーで商談
イランの核の脅威が高まる中でイランの周辺国は通常兵器の増強を急いでいる。サウジアラビアアラブ首長国連邦(UAE)は先陣を切り、ミサイル防衛や海・空軍強化に動いた。
こうした防衛支出は、英BAEシステムズや米ロッキード・マーチンといった欧米の防衛企業に対し、400億ドル(約3兆5928億円)規模の商機を生み出すとみられる。取引の大部分は今後2〜5年間に行われ、契約のいくつかは来週15日から始まる国際的な航空見本市「ドバイ航空ショー」で話し合われる可能性が高い。
イランによる兵器の増強は通常兵器による軍事的脅威が高まっていることの証しだ。クウェート政府に提言を行っているクウェート戦略研究センターの責任者、サミ・アルファライ氏によれば、イランは長距離ミサイル開発のほか、周辺国の石油施設攻撃能力を持つ海軍力の構築を急いでいるという。
関係者によると、世界最大の石油輸出国であるサウジアラビアは、英BAEシステムズ、伊フィンメカニカ、欧州EADSの防衛3社の合弁企業、独ユーロファイター・ヤークトフルークツォイク製戦闘機「ユーロファイター・タイフーン」の購入を検討しているという。
サウジアラビアはすでに2007年、72機のユーロファイターを72億5000万ドルで購入している。
また、イタリアの造船会社フィンカンティエリによれば、サウジ海軍は、1隻当たり15億ユーロ(約2021億円)の多目的フリゲート艦を最大6隻購入することを検討している。
一方、中東2位の経済大国UAEは仏ダッソーの戦闘機「ラファール」60機の購入交渉を行っているという。ダッソーの広報担当者が電話取材に対して明らかにした。仏地元紙パリジャンは、取引規模が80億ユーロになる見通しだと報じた。
UAEは、ロッキードと米レイセオン製のミサイル防衛システムの購入も検討。米国防総省が議会に提出した見積もりでは70億ドル規模になる。関係者によると米ボーイングもUAEに対し、4機の軍用輸送機「C17」を売却する可能性がある。
◆UAE 世界3位
ストックホルム国際平和研究所によれば、UAEによる04〜08年の兵器購入額は、中国とインドに続き、世界で3番目だ。UAEはすでに、レイセオンが製造するミサイル防衛システムに33億ドルを支出している。
ドバイのシンクタンク、ガルフ・リサーチ・センターの地域安全保障分野の専門家、ムスタファ・アラニ氏によれば、サウジアラビアミサイル防衛システムの獲得を模索しているという。ロシア外相の報道官は9月、ロシアとサウジが協議していることを明らかにしている。露ノーボスチ通信によれば、サウジアラビアは、ミサイル防衛システム「S−400」に20億ドルを費やす可能性があるという。
投資銀行、エボリューション・セキュリティーズのアナリスト、ニック・カニンガム氏は「BAEとボーイングロッキードは、軍事費増加の動きで恩恵を受けている」と指摘する。(Henry Meyer、Sabine Pirone)

http://www.business-i.jp/news/bb-page/news/200911130015a.nwc

普通は、近隣に敵対的核武装国があれば、こういう対応をして国を守ろうとするはずなのに、積極的に武装解除を進める国、ニッポン。