gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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上空からミサイル破壊実験成功=ジャンボ機でレーザー照射−米国防総省(時事通信) - Yahoo!ニュース

【ワシントン時事】米国防総省は14日までに、上空のボーイング747型ジャンボ機から高出力のレーザーを照射して、発射直後の弾道ミサイルを破壊する実験に成功したと発表した。ミサイル開発を進めるイランや北朝鮮をけん制する狙いもあるとみられる。
これは発射直後の上昇段階のミサイルを迎撃するエアボーン・レーザー(ABL)計画の実験。宇宙空間を飛行(ミッドコース)中のミサイルを迎撃するイージス艦搭載の海上配備型迎撃ミサイルSM3と合わせて、重層的な迎撃体制を構築することを目指している。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100214-00000030-jij-int

発射直後を狙えるのは、かなり強力な迎撃手段だと思うけれど、どの程度の照射時間が必要かによって、迎撃能力がわかると思う。
動画を見る限り、1発8〜10秒の照射が必要っぽいが、北朝鮮保有する移動式の中距離弾道ミサイル・ノドン200基を全て迎撃するのに必要な照射時間は1600〜2000秒。
それらが日本到達に必要な時間が約7分と言われているので、迎撃猶予は最大でも420秒。
実際には、このレーザー迎撃は発射直後の上昇段階を狙うものだから、半分以下と見積もるべきであり、レーザーが連続照射可能で、かつ照準に必要な時間が無かったと仮定しても、日本が北朝鮮の程度の弱小国相手に、十分な迎撃能力を得るには、このレーザー迎撃機を8機上空配備するだけの投資が必要である。
もちろん、実際には他の迎撃手段と組み合わせてMDシステムを構築するので、迎撃機8機は必要ないかもしれないが、北朝鮮程度でコレ。
如何に、守は難く、攻めるは易いのが現代戦なのだと判る話ではある。
だからこそ、核ミサイルとMDは「両方持ってこそ意味がある」というのに、未だに日本では下らない平和憲法がどーこーという議論が続いている。
ホント、日本の政治家は日本人の敵だよなぁ…。