ばんから 秋葉原店
半額と聞いて、行ってみる事にした。
半額のお陰か、雨にも拘らず、店内はほぼ満席状態だったが、食券を買うとカウンター席が空いていたらしく、すぐに案内される。
活気のあるラーメン専門店という雰囲気作りは及第点。
頼んだのは、店の名前にもなっている「ばんから」ラーメン。(半額で320円)
それほど待たされずにラーメンがやって来る。
チャーシューがスープに沈んでいるが、2切れ入っている。太目のメンマは柔らかく味も良い。
まるでみそラーメンのスープのように茶色で濁ったスープであり、背脂が浮かせてある。
一応、豚骨醤油と銘打っているが、醤油の味は色々溶け込んだスープに隠れて「醤油ラーメン」という感じがしない。
ただ、臭いほどにはコッテリ感はなく、むしろ万人受けを狙って中庸なくらいであり、カウンターにあったニンニクを一片搾って味にメリハリをつけないと、パンチ力に欠ける。
麺は、中太のストレート麺で、茹でると半透明になるタイプ。かん水臭さは強くなく、こちらも癖が無い。
全体として専門店のラーメンとして及第点ではあるが、専門店なりの特色は薄く「平凡」という印象。
ばんからの「普通に美味い」は、褒める要素がなくて当たり障りの無い表現で出る「普通に美味い」。
まあ、ラーメン専門店としては安価な650円から主力の「ばんから」ラーメンが食べられるという価格のメリットが、どこまで秋葉原に受け入れられるかが勝負だと思う。
とはいえ、近年の秋葉原はカレーとラーメンにおいては激戦区になりつつあるから、立地のマイナスを払拭できる味かと問われれば…。