gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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信濃毎日新聞 信毎web 緩みにくいボルト・ナット量産へ 信大工学部と県が協力

金属部品加工のヤマザキアクティブ(埴科郡坂城町)は、震動を受けても緩みにくいボルトとナットの量産に乗り出す。信大工学部(長野市)や県工業技術総合センター(同)が開発に協力。「コスモロック」の商品名で7月にナット、年内にボルトの量産を始める。車両や航空機のエンジン回り、橋など、振動にさらされる製品や構造物で幅広い需要を見込んでいる。
コスモロックは、ボルトやナットが部材と接する部分をラッパ状にした点が特長。固定力が強まる上、空洞があることでラッパ状の部分がわずかに変形して衝撃を吸収する。
日本品質保証機構(東京)の高速ねじ弛(ゆる)み試験機を使った実験によると、ボルト、ナットともに毎分1780回の震動に対し、規定の17分間緩まなかった。建機メーカーでエンジン周りにナットを取り付けて悪路を72時間走る実験でも、緩みや損傷がなかった。
ヤマザキアクティブは、割りピンやワッシャーと呼ぶ留め具、定期的な締め直しなど緩みを防ぐ対策が不要となり、コスト削減と安全性向上が両立できると説明。特殊なばねを組み合わせた他社の緩み止めナットに比べ、外しやすい利点があるとしている。
量産するナットは軸の直径が10ミリ、12ミリ、16ミリの3種類。鍛造で原価を抑え、県外の部品メーカーに製造を委託する。既に道路標識の固定用に引き合いがあるという。
コスモロックはねじの緩みが原因とされたタイヤ脱落事故などを受け、山崎忠承社長らが出資する別会社が開発に着手。信大などと研究を進め、2006年に特許を得た。
ヤマザキアクティブは、建機や自動車向けの部品加工を手掛け、10年7月期の売上高は約3億円の見込み。山崎社長は「性能の良さを積極的にアピールして受注を伸ばし、事業の柱に育てたい」としている。

http://www.shinmai.co.jp/news/20100624/KT100623BSI090011000022.htm

ぱっと見はただのフランジナットだが、フランジナットと異なり、スカート状に広がる部分の内側を円錐台状に刳り貫くことで、スカート部がスプリングワッシャーのようなばね特性を持つんだとか。
…改良型のフランジナットという解釈で良いんじゃないかと。
個人的には、「ハードロックナット」の方がアイディアとしては面白そうだし、耐性も高そうに思う。