gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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海自潜水艦を増強 活発化する中国海軍に対処 防衛大綱改定 - MSN産経ニュース

防衛省は24日、年末に改定する「防衛計画の大綱」で海上自衛隊の潜水艦を増強する方針を固めた。現在の18隻態勢から20隻台に引き上げる。昭和51年に初めて策定した防衛大綱で隻数を定めて以降、増強は初めて。東シナ海と太平洋で中国海軍の動きが活発化し、活動範囲が広がっていることや、北朝鮮潜水艦による魚雷攻撃と断定された韓国哨戒艦撃沈事件を受け、日米の抑止力と情報収集能力を強化する狙いがある。
海自の潜水艦は51年策定の防衛大綱の「別表」で16隻と定め、その後の大綱改定でもそのままだった。ほぼ毎年、最も老朽化した1隻が退役する代わりに新造艦1隻が就役することで、18隻態勢(教育訓練用の2隻を含む)が維持されてきた。20隻台に増強する際には、新造のペースは変えず、退役時期を延ばす計画だ。船体技術の向上や運用に工夫を凝らすことで使用期間の延長が可能という。
東西冷戦期には、海自の潜水艦の任務はソ連太平洋艦隊に備えるための宗谷、津軽対馬の3海峡封鎖に重点が置かれた。しかし、アジア・太平洋地域で中国海軍の存在感が増すにつれて、その任務は中国などを念頭においた南西方面への対応にシフトしている。
中国海軍は10年以上にわたり潜水艦の保有数を約60隻で維持する一方、近代化を急ピッチで進めた。台湾海峡有事で最大の敵となる米空母の接近を阻止するには、隠密性に優れた潜水艦が切り札になるためだ。
4月、中国海軍の艦艇10隻が沖縄本島宮古島の間を通過した際、中国が保有する潜水艦の中で最も静粛性が高く、探知されにくいキロ級潜水艦が潜航せずにあえて浮上航行した。これは、太平洋まで活動範囲を拡大し、「より前方で米空母を足止めできる能力を誇示した」(防衛省幹部)ものとみられている。
国防総省が2月に発表した「4年ごとの国防計画見直し」(QDR)は、中国の接近阻止能力への対応を重点項目に挙げ、米軍の態勢強化と同盟国の能力向上が必要としている。このため、海自の潜水艦態勢の強化は急務となっていた。
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防衛計画の大綱 日本の国防政策と防衛力整備の基本方針。昭和51年の策定以来、今年で改定は3回目。有識者による「新たな時代の安全保障と防衛力に関する懇談会」が今夏に提出する報告書と防衛省などの計画案を踏まえ、年末に新たな大綱を閣議決定する。
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海上自衛隊の潜水艦 通常型と呼ばれるディーゼル動力艦だけで原子力潜水艦保有していないが、静粛性などで世界最高レベルとされる。最新鋭の「そうりゅう型」はAIPという新たな動力装置を搭載し、長時間の潜航が可能。潜水艦の建造費は1隻約500億円。

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100725/plc1007250130000-n1.htm

目下最大の脅威である中国が原子力潜水艦を含む60隻体制で、順次最新鋭へと更新中と言う現状、日本も応じて防衛力強化を進めるのは当然過ぎる話。
加えて、建造技術の維持の為、毎年1隻建造しては1隻廃棄する(武器輸出できないし、潜水艦は機密のカタマリなので…)事で定数16隻(+練習艦2隻)を維持している海自は、他国では改修して30年ぐらい使うのがザラな潜水艦をたった18年で使い捨てしてきた訳で、モッタイナイ言われても仕方がなかった。
ただ、海自、それも潜水艦は専門性が高い乗組員を必要とするから、一朝一夕に増強はできない。
物量に勝る中国軍の脅威は、本気で高いよなぁ…。
日本は自力で潜水艦を設計・建造できる数少ない国だけど、原子力潜水艦だけは保有が難しいし。
島国で、海防がメインの日本だからこそ、潜水艦は30隻保有してても「足りない」のに、何故か韓国軍(18隻体制)より少ない16隻体制という状況だった今までがおかしいんだが。