asahi.com:食べログ記事削除求め カカクコムを提訴-マイタウン佐賀

インターネットのグルメサイト「食べログ」に掲載された店舗情報が更新されず、現状とは違う内容を無断掲載されたのは営業妨害だとして、佐賀市の飲食店経営者が、同サイトを運営するカカクコム（本社・東京都）に対して、記事の削除などを求めて９日までに佐賀地裁に提訴した。
訴状などによると、今年３月、食べログに、同店の外装や料理の写真などが利用者により投稿された。しかし、店への連絡はなく、それ以降も外装などが変わったが記事内容は更新されず、利用者に誤解を与えるとして、再三、削除を依頼したが拒否された。
店側は来店客にサイトの情報との違いを説明し、そのための無駄な労力がかかることを挙げ、営業を妨害されたと訴えている。また「店独自のＨＰ以外の広告掲載は望んでおらず、無断でサイト内に情報を掲載し、不当な利益を得ている」とも主張している。
食べログは、会員登録した利用客が飲食店の感想を紹介・投稿する国内最大級のグルメサイト。同社は答弁書で「利用者が投稿した口コミなどは、その時点での客観的事実に合致しており、最新の情報と異なる可能性があるとの注意書きもある」として記事削除には応じない姿勢だ。同社広報室は「係争中のため、コメントは控えさせていただく」としている。

http://mytown.asahi.com/saga/news.php?k_id=42000001009100004

んー

利用者が投稿した口コミなどは、その時点での客観的事実に合致しており、最新の情報と異なる可能性があるとの注意書きもある

http://mytown.asahi.com/saga/news.php?k_id=42000001009100004

という主張から透けて見えるのは、「口コミ」だから、場を提供しているだけのカカクコムは関知しませんよ、という話にカカクコムはしたいのだろうという辺りで、個人のブログだって、お店側から「削除してください」と言われれば、相手の主張に妥当性がある限り削除に応じるだろう事を考えれば、サイト管理者の態度として、やや不誠実と思われても仕方が無い。
今回の場合、お店側の主張はネットと言う媒体の性質を理解していない主張なので、サイト管理者であるカカクコムが記事削除に応じなかったのは正しいと思うが、同時に「お店側で情報更新すれば、宣伝にもなって一石二鳥では？ウチは月間１億PVを越える人気サイトですよ」と提案すべきだったと思う。
お店側がそれに応じなかったというならば、その点をきちんと公表すれば、ネット側でカカクコムに対する批判は少なくなっただろう。
きょうび、メシ屋を探すのに公式ページだけを見るなんて人は殆ど居ない。(メシ屋を探さない人はそもそも公式ページすら見ない)
その意味で、佐賀市の飲食店経営者は、提訴している暇と金があるなら、自分で情報を更新するなどの営業努力をすべきだった。
少なくとも、このニュースを見て「そのお店で食べてみたい」と思う人は居ないだろう。