gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

はてなダイアリーが更新できなくなったので、泣く泣くこちらに移行。使いづらいようなら、別なサービスへの引っ越しも検討する予定。元ダイアリー:http://d.hatena.ne.jp/gayuu_fujina/

「前払いクーポン割引サービス」で“おせち事件”はなぜ起こったのか | AdverTimes(アドタイ)

今回の問題における「共同購入サービス」と「前払いクーポン」の違いが判りやすい

(前略)
この記事中では、誤解のないようにあえて「前払いクーポン割引サービス(略して前払いクーポン)」と記載する。「クーポン共同購入」と呼んでいること自体が誤解を与えている可能性が高いからである。「共同購入サービス」と「前払いクーポン割引サービス」には明確な違いがある。
まず共同購入サービス」は、仕入れのスケールメリットを提供企業が顧客に還元することにより値引きが可能なサービスを指す。最低数量をクリアすれば必ず商品を送るため、仕入れや送料、梱包などの実費がかかることから割引率を引き上げることは難しい。また、提供企業のメリットは主に利益であり大きな値引きができない。それは「利益」=「売り上げ」−「原価(仕入れ)」−「送料」−「追加人件費」−「手数料(提供サービスや決済)」という構造になるからである。
一方で「前払いクーポン」は通常、設備型の来店サービスに適用される。そして企業側は追加投資なしで売り上げを増やすことができ、顧客獲得や知名度向上などのメリットも期待できるので大幅な割り引きが可能である。企業側の利益は「売り上げ」−「原価(仕入れ)」−「送料」−「追加人件費」−「手数料(提供サービスや決済)」に加えて、直接的なプラス要因として、+「クーポン未使用率」+「原材料棄損率の低下」、間接的な効果として「体験者・リピーターの獲得」がある。ちょっと長くなるがひとつづつ解説してゆこう。
(後略)

http://www.advertimes.com/20110105/article4417/

上記抜粋だけでは判りにくいと思うので、詳しくは元記事を見てもらうとして、自分が把握していた、グロス発注による値引きが「共同購入サービス」に該当し、後者の「前払いクーポン割引サービス」は把握していなかった。
なるほど、後者をJRの回数券割引と把握すれば、値引きの構造も理解しやすい。
グルーポン全てを「詐欺」と決め付けず、本当のハズレじゃない値引きクーポンを見極める判断基準になりえる良記事だと思う。
…まあ、この事件の後、改めてグルーポンを何度か見に行ったけれど、本当にお得そうなクーポンは一個も無かったけど。
特に、飲食系はボッタにも程がある。
定価6000円の半額2980円コースというのが多く、韓国と中華とイタリアンがほとんどだが、どっちも原価ゲロ安な食べ放題御用達ジャンルだし、2980円なら普通にその値段でコースを出している店が幾らでも見つかる。
和食系でも、フグ刺しの通販なんか半額2人前13000円とか言ってるが、普通に一人6500円出せばフグ料理屋で一杯やれる訳で、あんまりお得感を感じない。(ITS健保会館の河豚づくしの会席コースは一人5400円)
今回の御節のようなリスクを考えれば、値引きよりリスクの方が高いと感じる。
400枚が完売していた、伊豆の某ホテルロイヤルスイート19.8Kだが、これもかなり罠っぽくて、確かにビジター40〜150Kと書いてあるが、メンバーは10〜38Kという値段であり、後者の価格でも利益が出る事がわかる。
そして、部屋数は僅か2室(まあ、ロイヤルスイートが何十室もあるわけ無いけど)、利用できるのは今年の2/1〜7/30の180日間。
普通は1人で宿泊しないので、1泊2枚のクーポンが消費されるとして、200組分の予約に相当する。
2室あるんで、180*2=360組がホテルの許容量であり、クーポン客以外の「メンバー」による予約を考えれば、2月からクーポンが均等に利用されるなら全て使い切る事ができるが、もし春休み、GW、夏休みに予約が偏ると、4月頃には7月末まで予約が一杯、クーポンがあるけど使えない。
…なんて事がありうる。(一応、和室は5名まで行けるので、ゴカゾクヅレ5名でクーポンを買った人が多いと、比較的マシになる)
しかもスイートの客(VIP)なのに送迎有料とか(爆)
つくづく、グルーポンうさんくせー…。