gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

はてなダイアリーが更新できなくなったので、泣く泣くこちらに移行。使いづらいようなら、別なサービスへの引っ越しも検討する予定。元ダイアリー:http://d.hatena.ne.jp/gayuu_fujina/

中国の新型武装ヘリコプターの写真流出、米アパッチと肩を並べる性能か (サーチナ) - Yahoo!ニュース

インターネットに流出した中国の新型武装ヘリコプター「WZ10」に関する情報が注目を集めている。中国網(チャイナネット)日本語版が報じた。
香港の星島日報は1月30日、中国のステルス戦闘機「殲20」の試験飛行成功に続いて、中国は独自に開発した武装ヘリコプターWZ10がすでに中国人民解放軍に導入されていると報じた。WZ10は中国で戦闘用に設計されたヘリで、欧米の軍事専門家は、その戦闘能力は米国の攻撃ヘリコプター・アパッチと肩を並べると推測しているという。
1月中旬、中国の軍事サイトにWZ10の写真が出現した。この写真は近年インターネット上で見られたライトブルーのWZ10試作機とは違い、人民解放軍のヘリコプターをあらわすモスグリーンで塗装され、「LH」のコードからもすでに陸軍航空隊に所属していることがわかる。
インターネット上ではWZ10の正面、側面、後部、底部などさまざまな角度から撮影した大量の飛行写真が公開されている。これらの写真から、当時この戦闘機が地面からそう離れていないことのほか、WZ10のコードはすでにいくつかあり、人民解放軍がすでに相当数のWZ10を導入していると見当がつく。これらの写真は江蘇省南京市郊外で撮影された。
今回の流出写真と以前、ネット上に流出した試作機の写真を見比べると、操縦席に違いがみられるほか、明らかに異なるエンジンが使われている。内部情報筋によると、試作機に搭載されていたのはカナダ製のPT6C−67Cエンジンだが、カナダは米国に圧力をかけられ、納入計画を中止した。このため、中国のWZ10の導入を延期せざるを得なくなったが、中国は戦闘機用エンジンの開発で大きな進展を遂げていることから、WZ10には中国産のWZ9エンジンが搭載されているという。
米軍が装備しているAH−64アパッチは攻撃ヘリコプターで、湾岸戦争で大活躍した。中国の軍事に詳しい西側の評論家によると、中国のWZ10は中型攻撃ヘリコプターで、AH−64と比べると小さく、爆弾搭載量が少ないが、防弾鋼板や武器性能などはいずれもAH−64に劣らないうえ、機動性がより優れているという。(編集担当:米原裕子)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110202-00000033-scn-cn

攻撃ヘリコプターは、「空飛ぶ戦車」と呼ばれるほどに重武装であり、その速度と併せて強力な兵器であるが、戦車に比べて圧倒的に高額にも拘らず、防御力の方は輸送へリと大差無く、携行式地対空ミサイルを食らえば、どっちも撃墜されてしまうため、高速展開能力が重視される作戦でもなければ、(撃墜されたら大損害なので)もったいなくて使え無いと言う「使いにくさ」がある。
その為、最近では純粋な戦闘用ヘリコプター開発は、その開発費用の高騰もあって下火となっており、民生用ヘリコプターをベースに、簡易な装甲と武装を施すだけで使える武装ヘリコプターの方が費用対効果が高いと考えられている。
まあ、中国は金があるから欲しいんだろうケド。
とりあえず、中国が攻撃ヘリを何に使うのかと考えた場合、やはり一番に思い浮かぶのは「台湾制圧」だろう。
中国の台湾制圧シナリオに於いて、何よりも重視されるのはスピードであり、米国の介入が行われる前に台湾を制圧できるか否かが、戦争を拡大・長期化させるか否かを決定するといっても過言ではない。
民間船を利用した大規模輸送で戦車を大量に送り込めるとしても、ヘリの速度には敵わない。
また、滑走路が必要な戦闘機と違って、ヘリは平地があれば着陸できるので、出撃時点では片道分の燃料しかなくても、制圧予定地点まで戻って着陸して待っていれば、後からやって来る部隊から補給を受けて再出撃が出来る。
この辺りの使いやすさを考えているんじゃなかろうか。
なんにせよ、日本にとってはまた頭痛の種が増えたという事で。