希少金属規制で中国敗訴か レアアース輸出にも影響 - 47NEWS（よんななニュース）

【北京共同】中国がボーキサイトやマンガンなどレアメタル（希少金属）の輸出を規制しているのは世界貿易機関（ＷＴＯ）協定違反として、米欧などが中国を訴えていた通商紛争で、ＷＴＯが中国の実質敗訴の判断を示す中間報告をまとめたと米紙ウォールストリート・ジャーナルが２３日までに報じた。
中国は「国内の環境保護」などを理由にレアメタルの輸出量を制限しているが、報道によると中間報告は「規制は法的根拠に欠ける」と、協定違反を認定した。中国はレアアース（希土類）も環境保護を理由に輸出規制しており、見直しを迫る声が一層強まりそうだ。
ＷＴＯは中間報告を紛争の関係国だけに送付しており、最終報告は４月ごろに公表されるという。中国は最終決定に対して上訴できるが、敗訴が確定すれば輸出規制の解除を求められる。
中国商務省は２１日、中間報告を１８日に受け取ったことを認めたが、「当事者にしか送付されていないので、コメントは差し控える」とする声明を出した。中国メディアによると、中国の資源業界では「次はレアアースがターゲットになる」と警戒する声が出ている。

http://www.47news.jp/CN/201102/CN2011022301000429.html

ＷＴＯはＧＡＴＴより実効性の高い紛争処理能力があるとされているが、実際に中国が途上国としての特典と先進国(大国)としての専横を使い分けて不当な競争を見逃してきたからこそ今の状態があるわけで。
未だにチャイナマネーに未練タラタラの欧州や、米国債を押さえられているアメリカが本気で制裁を発動できるとは思えない。
僅かな譲歩が得られれば御の字だろう。