米韓が合同軍事演習開始 局地戦に重点、北朝鮮は反発 - 47NEWS（よんななニュース）

【ソウル共同】朝鮮半島有事の際の米軍による増援態勢を点検する定例の米韓合同軍事演習「キー・リゾルブ」と、野外機動訓練「フォールイーグル」が２８日、韓国で始まった。３月１０日までの予定。一部訓練は４月３０日まで続けられ、米原子力空母も参加する見通しだ。
昨年の韓国海軍哨戒艦沈没や延坪島砲撃を受け、今回は「局地的な武力衝突」への対応に重点が置かれる。北朝鮮は演習に対し「核抑止力強化やミサイルで立ち向かい、いつでも全面戦で対応する」と反発。米韓両軍は、新たな武力挑発の恐れもあるとみて警戒を強めている。
韓国国防省などによると、米軍は在日部隊を含め約１万３千人、韓国軍は予備役を合わせて約２０万人で、ほぼ例年並みの規模。「作戦計画５０２７」と呼ばれる有事の対応計画に基づく全面戦争を想定した演習・訓練が基本となる。
一方、米韓は金正日総書記死去などで北朝鮮内部が混乱状態に陥り不安定化する「準有事」の急変事態に備えた「作戦計画５０２９」の整備作業を進めている。これを先取りする形で「多様な状況を想定した訓練」（韓国軍幹部）が予定され、核兵器など北朝鮮の大量破壊兵器を除去するための訓練も実施される。
韓国政府は緊張の高まりに備え、北朝鮮の開城工業団地に進出している韓国企業に対し、在留中の韓国人職員の安全に一層の注意を払うよう求めた。

http://www.47news.jp/CN/201102/CN2011022801000214.html

アメリカにとってこの演習は、北朝鮮に兵と国民を殺された韓国政府の慰撫と、中国の軍拡に対する威嚇は兼ねていても、現在の北アフリカ・中東情勢を考えれば、本気で北朝鮮ごときと戦争したいとは思って居ないだろうし、北朝鮮の背後に居る中国も、国内のデモ抑止の方が重要だし、北朝鮮ごときに構っている余裕は無い。
ロシアはアジアの混乱と漁夫の利を望んではいるが、現時点では戦力不足である。
つまり、口だけ番長な北朝鮮の恫喝程度に反応する必要も無く、ただ斜め上の暴走に対してのみ、警戒しているのだろう。
…ここで、北朝鮮がバランサー理論を振りかざして暴走したら、かなり面白いんだけど。
多分、中国は高い確率で見捨ててくれると思うので。
中国には、南北朝鮮のどちらで半島統一されたとしても、対応できる用意(北朝鮮は資源に関して大量の権益を確保済み、韓国には国債購入で既にかなりの影響力を確保済みで、半島統一されれば在韓米軍が駐留根拠を失う)があるし、この状況で暴走するような北朝鮮政府より、まだ多少は体面を気にして行動する下朝鮮に鞍替えしたほうがマシという判断をしかねないのだから。