gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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中国海軍、ステルスミサイル高速艇編隊の機動訓練を強化_japanese.china.org.cn

中国海軍、ステルスミサイル高速艇編隊の機動訓練を強化
中国海軍は現在までのところ、ステルス機能を備えた最新型「022型ミサイル高速艇」を数十隻配備している。写真は機動訓練を実施する「022型ミサイル高速艇」編隊である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月19日

http://japanese.china.org.cn/politics/txt/2011-05/19/content_22598651.htm#p=2&r=0.6706896561354572

この高速艇、日本の海自が使っている類似のはやぶさミサイル艇より新しい分性能も良さそうだし、何より「安い」。
日本は、はやぶさミサイル艇に1隻110億円に比して、こいつは10.6億円と格安。*1
日本のはやぶさミサイル艇は6隻しか配備されていないから、正面戦闘用と言うより、有事の緊急出動での即応性を担う役割で、不審船相手ならともかく、駆逐艦以上の艦船相手には、単独での戦闘は無理ゲー。
P−3Cとデータリンクして九〇式対艦ミサイルをぶっ放さないと、近づく前に沈められるだろう。(元々正面戦闘に使う想定じゃないだろうし)
しかし、中国の「022型ミサイル高速艇」は、何が怖いって、「数」だ。
はやぶさミサイル艇は2発しか九〇式対艦ミサイルを搭載しておらず、配備数は6隻。
022型ミサイル高速艇は8発のC−802対艦ミサイルを搭載し、配備数は81隻。
艦の数で13.5倍、ミサイル数で54倍。
憲法9条の呪いで、先に手を出す事ができず、数も制限されて少数精鋭を強いられる自衛隊にとって、数の暴力は深刻な脅威だ。
中国からすれば日本の1隻1200億円もするイージス艦(こんごう型はVLS90セル)を沈めるのに、10億円のミサイル艇を100隻(対艦ミサイル800発)で済めば「200億円の黒字」なのだから。
…まあ、800発ものミサイルを同一目標に飽和攻撃できる誘導・管制能力を中国が保有している可能性は高くないと思いたいけど。
ともあれ、この手の「一発食らわせればソッコで沈むけど、コイツから一発貰ったら格上でもやばい」という「矛が強い」近代戦争の申し子に対抗する兵器は準備しておくべきじゃないかと。
幸いな事に、この手の安価なミサイル艇は、耐波能力が低く、航続距離も短いので、日本海へ進出してくるのは難しいだろう事と、中国も少子高齢化の流れで「これからますます兵士を使い捨てに出来なくなりつつある」から、この手の特攻兵器じみた兵器は減っていくと予想される辺りか。