米アップルのスティーブ・ジョブズ会長死去 ：日本経済新聞

【シリコンバレー＝岡田信行】米アップルの共同創業者、スティーブ・ジョブズ会長が５日、死去した。56歳だった。1976年、個人向けのコンピューターを手掛けるアップルコンピュータ（現アップル）を友人らと創業。携帯プレーヤー「ｉＰｏｄ」や高機能携帯電話「ｉＰｈｏｎｅ」などをヒットさせ、同社を世界有数のＩＴ（情報技術）企業に育てた。
アップル取締役会は「スティーブ・ジョブズ氏の輝ける才能、情熱、エネルギーは我々の生活を豊かにし、改善する数え切れないイノベーションの源だった」と追悼コメントを発表。アップルのウェブサイトもジョブズ氏の写真を掲げ、「アップルは優れた先見の明をもった創造的な天才を失った」とするコメントを掲載した。
ジョブズ氏はカリフォルニア州で生まれ育ち、リード大学（オレゴン州）に進学するが、その後退学。ビデオゲーム機のアタリを経て、76年、友人のスティーブ・ウォズニアック氏らとアップルコンピュータを創業。コンピューターを個人が所有するパソコンの時代を切り開いた。
アップルの新規株式公開（ＩＰＯ）で巨額の資産を得て、20代の億万長者として注目を集めたが、パソコン市場の競争激化で業績が悪化。社外から招いたジョン・スカリー社長によって、85年に自ら創業したアップルを事実上追放された。
ジョブズ氏はその後、別のＩＴ（情報技術）ベンチャーを起業。86年にはルーカスフィルムのコンピューター関連部門（現ピクサー）を買収し、最高経営責任者（ＣＥＯ）に就任したが、96年に業績不振に陥ったアップルに復帰。97年には暫定ＣＥＯとなり、ライバルのマイクロソフトと資本・業務提携。2000年には正式にＣＥＯに就任し、ｉＰｏｄ、ｉＰｈｏｎｅのほか、多機能携帯端末「ｉＰａｄ」などをヒットさせ、アップルを株式時価総額で世界最大の電機ＩＴ企業に育てあげた。
ジョブズ氏は04年に膵臓（すいぞう）がんの手術を受けたほか、09年にも休養し、肝臓移植を受けたことを明らかにしていた。今年８月24日、ジョブズ氏はＣＥＯ職を辞任。後任ＣＥＯには、ティム・クック最高執行責任者（ＣＯＯ、当時）が昇格していた。ここ数年はジョブズ氏の健康問題がアップルの最大の経営課題とも指摘されていた。

http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C9381959CE2E4E2E3E18DE2E4E3E2E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2

なんというか、「巨星墜つ」というニュースだ。
個人的に、Ｍａｃやらマカーには良い思い出が無いので、ジョブスの作ったモノとは無縁に暮らしてきたが、それでも氏の業績や経歴の凄さは判るし、これによるアップルへの打撃は、多分普通の人がぼんやり想像するより大きな物になると思う。
さて、ジョブス亡き後のアップルは、この先生きのこれるか…。