セブンスドラゴン2020 (通常版) - PSP

ついつい、寝る間も惜しんでクリアしてしまった。
もっとゆっくり遊ぶつもりだったのに。
全体的にボリュームが少なめというのもあったんだけど。
前作との関連もあるので、ゲームメーターの記録だけだと色々と忘れるから、こっちに記載。
以下、ネタバレ。

まず、
■システム面
…ミクさん使えるんじゃないの？
完全にオマケで、サブクエストで救助すると、ＢＧＭにＤＩＶＡが選べるようになるだけでしたー。
超ガッカリ。
という残念さはともかく、システム面は世界樹５人パーティに対して、前作セブンスドラゴンで４人に減らして不満だったのに、とうとう３人パーティに。
ＣＶを超有名声優で固めて、自由に選択できるのはとても良いのだけれど、外見選択が非常に狭い。男女×５人の計１０種って…。
この辺り、自由度とか、パーティの構成を考える楽しみが減っている。
また、スキルも基本的に良スキルのみ、はずれ職やはずれスキルが殆ど無く、スキルを選ぶ楽しみもかなり弱い。
つか、ストーリー進行度でスキル開放する仕組みだから余計に制限が酷い。
また、雑魚ですら気を抜けない世界樹に対してセブンスドラゴンもやや温かったが、２０２０はドラゴン戦以外は楽勝なので、戦術やスキルの組み立てを考えないと死ぬ、もしくは楽に勝てない、みたいな要素が希薄。
転職システムもスキルを継承できる訳でもなく、ＳＰがＬＶで制限されているわけでもないので、微々たるステータスアップの為にレベルを半分にされるとか、メリットが薄い。
…とまあ、「世界樹の迷宮」の傍系とか「セブンスドラゴン」の直系という視点で見れば、苦言が多く出てしまう。
が、単なる普通のＲＰＧという観点では、別に悪くない要素なのだ。
難易度も低めで、システムも親切。はずれ職やはずれスキルが無いから、詰まる事も無い。
実際、割り切ってみればストーリーを追うのにストレス無く進んだわけで。
という訳で、システム面は「佳作」の評価を与えたい。
■ストーリー面
時系列で言うと、今作２０２０は、前作のはるか「前」の話であり、人類戦士タケハヤの誕生と、最初の人類の勝利を描く物語である。
ぶっちゃけ、この辺りの設定は、スッパリ忘れていたので、アイテルとかエメルとか言われてもさっぱり前作との関わりが思い出せなかったのだが、知らなくても楽しめるのだから、まあ、問題なし。
今回登場する真竜は、前作で「このニアラは７体の真竜の中でも最弱…」とか言われちゃう表ボスで、前作同様に「お前らの文明作ったの俺だから、お前ら家畜ね。おとなしく食われろや」とか偉そうな事を言って置いて、「家畜の癖に神を倒すとはぁぁぁ」といってやられる役。
そして、今作は前作の過去編なので、ＮＤさんのような別の真竜は出てこないから、裏ボスは人竜タケハヤで、倒しても追加ＥＤ無しとか。
…ケチ臭いなぁ。
という訳で、前作との繋がりという観点では、結構微妙というか、つながりゆえに枷が出来ている感がある。
しかし、メインストーリーは割と王道で、ムラクモ候補生だった１３班(主人公達のパーティ)が、悲劇と絶望の中戦い、仲間との絆(ミイナたんカワユス)を深め、「狩る者」としての運命を自ら切り開いていくストーリーで、序盤の池袋戦での悲惨な戦いを越えて、中盤にせっかく助けた救助者に加えて、アオイが殺された辺りはミズチに対する怒りが掻き立てられたし、自衛隊第５小隊関連のクエストはかなりグっとくる。
ぶっちゃけ、セブンスドラゴンの続編と考えず、普通に新作のＲＰＧと考えれば、佳作越えはしていると思う。
■その他
このゲームは、グラフィック面で損していると思う。
チビキャラの３Ｄモデル作成が大変だから、キャラの外見が１０種固定になったんじゃないかと疑われるレベル。
そして、このチビキャラ３Ｄモデルは、ゲームのビジュアル面でプラスに働くほどの大きなメリットを与えているかというと、むしろチャチくてマイナスにさえ見える残念さ。
ＰＳＰだからと凝った３Ｄモデリングに拘らず、ＤＳ同様に２Ｄモデルにしてチープな画面にするか、マップは主人公用固定３Ｄモデルにして、戦闘は２Ｄでも良かったんじゃないかと。
それで、キャラクター種類やパーティ人数を増やしてくれた方が、よっぽどゲームとしてはプラスになったと思う。
逆に言えば、音楽面はミクさん起用で話題性もあり、キャラクターボイスの豪華声優陣はもう、腐から萌え豚さんまで大満足。
福山潤でハッカーだと、まるでルルーシュさんのごとき活躍とか胸熱ｗｗｗ
トータルで佳作は越えているが、色々と残念な面も多い作品だったと思う。
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