gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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尖閣/デモ問題についての「解釈」の違い : 地政学を英国で学んだ

(前略)
(1)中国に責任がある!
(2)日本に責任がある!
(3)日中両国に責任がある!

といいかえることができます。
これを見ていて思うのは、日本の大方の知識人の解釈では、(2)の「日本に責任がある」というものが圧倒的なような気が。
より具体的にいえば、多くの解釈では日本、とくに石原慎太郎が、ワシントンのヘリテージ財団の講演で「尖閣は東京都が買う」と言ってから、日中間にあった「棚上げ論」が崩れ、今回の紛争が始まったとしていることです。
(中略)
ということで、冷戦の原因についての「学派」の分類を現在の日中紛争に関する日本の知識人の解釈に当てはめてみたわけですが、個人的には歴史解釈として、結局のところは(3)の「両方に責任がある」というところに落ち着くのではないのかな、と思っております。
「タンゴは一人では踊れない」という意味で。
(後略)

http://geopoli.exblog.jp/18997606/

個人的には「日本の大方の知識人(笑)」の意見はともかく、尖閣問題って
「(資源があると判ったとたん)後出しで領土主張してきた恥知らずな中国」が根本的に悪い、しかし「(外交無能で)棚上げという中途半端状態にして禍根を残した日本(ジミン)」も悪い。
という話にしか見えないので、「両方に責任がある」って言うと

ジャイアンのび太の持ち物を欲しがって取り上げようとしたのを、殴られると痛いから喧嘩を避け、口先三寸でうやむやにしたのび太にも責任があるよね

という話で、実はいじめ加害者といじめ被害者しか居ないのに、いじめ被害者にも責任が問われてる話に見える。
今回の「尖閣デモ」として盛り上がった暴動の原因/発端の責任についてなら、燃料(中国共産党反日教育)に、火(日本の尖閣購入)をつけたので、燃料と火の両方に責任がある、と言えなくも無い。
が、「尖閣問題」という全体を見たときには、なんで日本の責任になってんの?と思えないのかが不思議だ。
この辺りに、日本でいじめ問題が解決しない理由(被害者に責任を問うて、加害者の権利を過剰に保護する姿勢)があるんじゃないかと思ったり。