３分で終わる核武装論議 | プリンストン発 新潮流アメリカ | コラム＆ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

こんな詭弁に騙される日本人が多いから、何時までたっても日本は議論ベタ、外交音痴なんだと思う。
核武装の手段は、自力開発、完成品輸入という、上記のコラムで否定されている方法以外に、「(アメリカから)借りる(ニュークリア・シェアリング)」という方法があり、その場合は「日米同盟を維持しつつ、ＮＰＴ体制にも反旗を翻さずに済む」のだ。
「邪悪な枢軸国の復活」とかいう寝言を口にするのは、基本的に共産主義国か特定アジアなので、日米同盟を堅持する限り、全く問題にならない。
そもそも、中国が現在進行形で世界の軍事バランスを変化させているのが国際的に許されて、日本だけが許されない、と言う根拠がそもそも無いと言う辺りに、外交交渉という当たり前の活動に思考が至らない日本人の限界が見える。
結局は、タイミングとやり方の問題で、友好国との間にコンセンサスを得ないうちから、１人で核武装すれば、そりゃ反発も大きいのは当たり前。
また、世界情勢は常に変化しており、１０年前なら日本の核武装なんて、シェアリングすら有り得ないレベルだったのは、「潜在的に核武装可能国」というブラフだけで中国を牽制できていたからで、ブラフで出来なくなった今、状況は全く変わっている。
この世界状況で、数年前に論破済み…とか言ってしまう人が居るなら、きっとその人は世界情勢の変化が理解できないだけだと思う。(たった３年前の尖閣以前と以降で、既に決定的に世界情勢が変わったというのに…)
結論。３分であっさり論破されてしまった人は、こういう実質的に議論すら封殺して恥じずドヤ顔するアホに騙されないように気をつけよう。