池田信夫 blog : 北欧はなぜ成功したのか - ライブドアブログ

しっかりと「日本型福祉社会」で安定した高収入と言う恩恵を受け、年金破綻もギリギリ逃げ切れる世代で、「人材流動性を高めた不安定な雇用社会」と「小さい政府」を後の世代に押し付けるってのは、まあ「いいご身分ですね」という気持ちが強い。
先進国では、高負担・高福祉の「大きな政府」が、成長率的にもはや成立し得ないのも事実で、麻生元首相が「日本の場合は間違いなく『中福祉・中負担』が国民的合意だ。」と発言しているが、現実的には高負担・中福祉が現実的な解にならざるを得ないので、主張自体が否定するほど悪いって事は無いんだけど。
また、人材流動性に関しては、日本型の雇用が高い品質と均質性を下支えする一方で、一度レールから外れると再出発が困難となり、転職すればするほど生涯賃金が下がる、というキャリアアップが事実上存在しない社会になっている問題からも、改善するべきだとは思うんだけど…既得権益(を手放さない)世代が言ってもねぇ…。