gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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日中空軍もし戦わば…専門家が分析 | 東スポWeb – 東京スポーツ新聞社

昨年12月の中国機による初の日本領空侵犯は、意図的なものであることが分かった。中国軍の将官級など複数の高級幹部が17日までに、共同通信の取材に対し「軍の作戦計画だった」と認めたもの。新たに就任した習近平国家主席(59)は同日、第12期全国人民代表大会第1回会議での演説で、人民解放軍に「断固として国家主権、安全、発展の利益を守らなければならない」。再度の領空侵犯の恐れもある中、実際に日中の戦闘機が衝突したらどうなるのか。専門家が分析した。
領空侵犯は、国家海洋局の航空機が尖閣諸島付近で行った。中国軍の複数の幹部によると、軍と同局、農業省漁業局などの法執行機関の調整機関「国家辺海防委員会」の事務局を兼ねる軍総参謀部が「事態を1段階エスカレートさせる」目的で作戦を計画。国家海洋局の海監総隊の航空機を使用して、実行させた。
「1段階エスカレート」どころか、もし尖閣諸島の上空で日中の戦闘機同士の空中戦が発生した場合、どうなるのだろう。
「政治的な話を抜きにすれば、勝つのは間違いなく航空自衛隊ですよ」と解説するのは東アジアの軍事に詳しいジャーナリストの南郷大氏だ。
「1月10日、スクランブル発進した自衛隊の『F15』戦闘機に対抗し、中国側が福建省の基地から出撃させてきたのは『殲10』と呼ばれる軽戦闘機です。殲10はイスラエルが1970年代に開発していたものの、生産が頓挫していた戦闘機ラビの設計図を買って完成させたものです」
イスラエルは戦車や戦闘機を自国で開発したり、核爆弾搭載の弾道ミサイルを開発したりと兵器開発に定評がある。
「中国は米国製エンジンを輸入できないので、旧ソ連製のエンジンを載せるように設計変更したため、元のラビに比べるとひと回りほど大きな機体になっています」
戦闘機のバランスは微妙なもの。エンジンを大きなものにしたからといって、機体を大きくすれば良いというわけではない。
また、戦闘機は部隊配備しているうちにいろいろと不具合が見つかるもので、細かい修正を加えていくことによって兵器として完成していく。
「ところが、中国はこの殲10を外貨獲得のため、イスラエル潜在的な敵国であるイランやシリアに輸出することを画策しました。当然ながらイスラエル政府は激怒しています。彼らとしても、中国に最新の軍事技術を教えることの危険さを学習したことでしょう。殲10の改良にイスラエルの技術陣が協力しているとは到底、考えられません」
そのため、中国は殲10を独自の技術だけで完成さなければならなくなった。中国にその技術があるとは考えにくい。
一方で航空自衛隊の戦闘機は、どうなのか。
「日本が沖縄の基地に配備しているF15はもともとがアメリカ空軍の戦闘機で、米軍はこの戦闘機を湾岸戦争コソボ紛争イラク戦争などにも出撃させています。特筆すべきはこれらの戦闘でF15はただの1機も撃墜されたことがないんですよ」
つまり、F15は敵となったミグ戦闘機やミラージュ戦闘機に対して不敗。「間違いなく空自のF15戦闘機は、東アジア最強と言えるでしょうね」と南郷氏。
それ以上に日中間で差があるのは、自衛隊の戦闘機が機体同士でデータリンクが進んでいるのに対し、中国軍の戦闘機にはほとんどそれがないということだ。
「例えば自衛隊のF15は自機のレーダーでは感知できない遠距離の中国機でも、はるか後方に位置する早期警戒管制機E―767からデータをもらってミサイルを発射することができます。撃ち放たれたミサイルはE―767の誘導によって敵機に命中しますが、中国機からすればレーダーに何も映っていない状況から一方的に攻撃を受けることになるのです」
尖閣諸島上空でもし空中戦が勃発したとしても、日本の自衛隊機が劣勢になることはまずありえないようだ。

http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/123667/

記事を読む前から判り切った話で、尖閣上空と縛りをつけるなら日本優位。
中国空軍で日本のF15(201機)またはF2(80機)と勝負になるのは殲10(224機)と殲11(172機)。
この内、殲10はF16C/D相当であり、PreMSIP機でも十分対抗が可能だが、圧倒的と言えるほどは優位でも無い。
一方で、殲11は元がロシアのSu27なのでかなり強力。PreMSIP機だと明確な劣勢、MSIP機でも厳しく、AAM4が使える形態一型以降でようやく対抗可能となる。
この記事の楽観論はかなり嘘交じりで、単純な質と数の面では、日本がやや劣勢となりつつあるのだ。
…んが。
殲10は航続距離の都合で、空中給油可能な一部タイプ以外は戦力外。殲11もB型は空中給油可能らしいが、F15、F2共に全機空中給油可能な日本に対して、中国は、最悪の場合片道切符を覚悟しなければ非空中給油可能機を投入できない。
マトモに考えれば、現時点では数的優位が日本の側にある。
もし仮に、中国空軍が後先考えずに全戦力を投入してきたとしても、281対396で、数比は約2対3。
殲11の数が少し怖いけれど、日本は強力な早期警戒管制機であるE767を保有しており、戦闘機のミサイルを中間誘導するだけでなく、ミサイル護衛艦からの中距離SAM、汎用護衛艦からは短SAMも誘導可能である事を考えると、拠点防衛において日本の優位は揺るがない。
中国の空母が完全稼動したら状況が変わるけど、現時点ではねぇ?