gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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韓国、世界11番目のヘリ開発国家に…「国防科学技術の優秀性を立証」 | Joongang Ilbo | 中央日報

(前略)
朴大統領はADDを訪問した後、忠清南道論山(チュンチョンナムド・ノンサン)の陸軍航空学校で開かれた韓国型機動ヘリコプター「スリオン」(KUH−1)の戦力化記念式に参加した。大統領が軍の戦力化記念式に参加したのは87年に全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領がK−1戦車記念式に参加してから初めてだ。陸軍はこの日韓国航空宇宙産業(KAI)が作ったスリオン10機を実戦配備した。これで韓国は世界で11番目にヘリコプターを開発した国となり、韓国軍は上陸機動ヘリコプターのスリオンと攻撃ヘリコプターのアパッチを運用することになった。2つのヘリコプターはそれぞれ有事の際に兵力と装備を速やかに輸送し、北朝鮮の戦車を制圧する補給・攻撃の役割を受け持つ。
(後略)

http://japanese.joins.com/article/937/171937.html

6年1000億円という短期間・低価格の開発期間・規模もアレだし、輸送ヘリと武装ヘリの開発を兼ねるとか中途半端な汎用狙いとか、企画時点でアレだと思う。*1
そもそも、ユーロコプター社との「共同開発」であり、韓国ではロケットを例に挙げるまでもなく、実際の国産化率とは関係無しに「自国開発」とか言っちゃうレベルなので、内実は推して知るべし。
ついでに言うと、韓国の失敗戦車K2同様に、初期生産は海外で行っており、外国製の試作K2が問題なく、かつ優秀な性能を誇ったように、ニュースで飛行しているスリオンは、エアロスペース社製造だったりする。
韓国国内で量産したときに、どうなる事やら。
なお、スリオンという名前は、”鷲”と”100”という単語の組み合わせによる造語で、国産化率100%の意味が込められているらしいが、ユーロコプターとの合弁会社で設計・製造・生産している時点で、株式保有率の51%じゃね?という突っ込みはヤボですかね?
更に言うと、ヘリコプターによる高速展開が必要なほど韓国は広くないというか、前線と後方(首都)との距離が短いので、制空権を取った上で敵の対空車両を制圧して無いとガンガン落とされる脆弱なヘリで兵員を輸送するより、兵員輸送車でピストン輸送した方が安全かつ大量に兵員を前線に投入できるというオチ。
アメリカと一緒に戦争する限り、アホな戦力編成でも北朝鮮に勝てるとは言え、わざわざ無駄遣いする意味が判らんわ。*2

*1:武装ヘリは被弾率を下げる為に細身となり乗員数は2〜3名程度。スリオンは輸送ヘリを兼ねるので13名搭乗可能なデブ。当然、被弾率が上がっている。まあ韓国はアメリカからアパッチの新型を別途買うんだけど

*2:将来的に、中国まで侵略する気なら、必要になるが