gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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中国のスパコン「天河二号」、世界最速に « WIRED.jp

中国が構築したインテルベースのスーパーコンピューター「天河二号(Tianhe-2)」が、30.65ペタフロップスを記録した。これは、現在の世界最速スーパーコンピューターより74%速い。
このスピードが驚きなのは、天河二号がテスト時に全力で動いていなかったという点だ。搭載する16,000個のコンピュート・ノードのうち14,336個(90%)を使った5時間の「LINPACK」ベンチマークで、前述の30.65ペタフロップスを記録したのだ(1ペタフロップスは、浮動小数点数演算を1秒間に10の15乗回できることを表す)。
LINPACKベンチマークは、スーパーコンピューターのランク付けプロジェクト「TOP500」で採用されている。TOP500で現在第1位である米国の「Titan」の記録は17.59ペタフロップスだ。
なお、天河二号は1ワットあたりの性能は1.935ギガフロップスだ。Titanはワットあたり2.143ギガフロップスであり、天河二号は電力効率ではTitanにわずかに劣る。
天河二号のこれらの数字は、テネシー大学のジャック・ドンガラ教授が最近発表した論文(PDFファイル)で明らかにされたものだ。ドンガラ教授はLINPACKベンチマークの開発者であり、TOP500の年2回のリスト編集にも協力している。正式なTOP500は6月17日に明らかになる予定だ。
天河二号は2010年11月にTOP500で世界1位になった「天河一号」の後継機だ。天河一号は最近のTOP500において、2.57ペタフロップスで8位にランクインしている。
天河二号の理論上の最高性能は54.9ペタフロップスだ。TOP500のための測定は、たいてい理論の最高値に少し届かない。しかし天河二号はおそらく、仮にシステム全体でLINPACKベンチマークを動かすならば、今回の30.65ペタフロップスより上のスコアを残すことができるだろう。
天河二号は現在、中国人民解放軍国防科学技術大学(NUDT)で組み立てとテストが行われている。広州市スーパーコンピューターセンターに今年末までに設置される予定だという。
天河二号には、プロセッサーインテルの「Ivy Bridge」と「Xeon Phi」が使われている。「インテルIvy Bridge版『Xeon』のソケットが32,000個と、48,000個のXeon Phiボードで、コアは合計3,120,000個」と、ドンガラ教授は書いている。ストレージは12.4PB(ペタバイト)で、メモリは合計1.4PB。NUDTは独自のインターコネクトを開発しており、これについてドンガラ教授は「トップレベルの576ポートのそれぞれにスイッチが13個のFat Treeトポロジーを使った」「光エレクトロニクスのハイブリッド伝送技術」だと説明している。
天河二号では「Kylin Linux麒麟)」が動いている(中国は、Ubuntuベースの国産OS「Ubuntu Kylin」も開発している(日本語版記事))。

http://wired.jp/2013/06/10/chinese-supercomputer-destroys-speed-record-and-will-get-much-faster/

単純に早いCPUを死ぬほど束ねれば早くなる、という単純な物でも無いので、中国のスパコン関連の技術が世界的に見ても高いレベルに到達している事は間違い無い。
特に、サイバー戦争を現実に推し進めている中国にとっては、スパコンというものは最新兵器と等しい。
んが、CPUは完全にアメリカに握られとるんね…。
敵国の技術が無いと、スパコン作れませんってのは、結構致命的だと思うんだけど。
真面目な話、日本が自前でCPU開発からのスパコンを作って、金の掛かりすぎだとかいう批判があったけれど、いざと言うときにコアな技術に関する蓄積がゼロというのは、かなり危うい。
まあ、国産スパコンの場合、それ以外にも色々と問題があったようなので、全面的な擁護はし辛いんだけど。