gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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オランダ政府がF-35戦闘機購入計画を発表 国際ニュース : AFPBB News

【9月23日 AFP】オランダのジャニン・へニス・プラスハルト(Jeanine Hennis-Plasschaert)国防相は17日、老朽化の進むF-16戦闘機の後継機として、2019年までに米航空宇宙大手ロッキード・マーチン(Lockheed Martin)社製のF-35統合打撃戦闘機(Joint Strike Fighters、JSF)を導入する方針を明らかにした。37機をおよそ45億ユーロ(約6000億円)で購入する計画だという。
オランダ政府は同日、2014年度予算案を下院に提出しており、これに伴い以前から議論されてきた次期戦闘機の購入計画について国防相が明らかにした。オランダはその他8か国と共にJSFの開発に関わっているため、早くからF-35を導入するものとみられていた。(c)AFP

http://www.afpbb.com/article/politics/2969757/11391162

6000億円で37機と言う事は、大体1機162億円。
日本が、15年のサポートと予備部品込み8000億円で42機、大体1機192億円。
オランダはレベル2共同開発参加国*1だから、日本より安く調達できるのは当たり前だし、日本と違ってライセンス生産する予定も無いから、その分更にお安くなっている。
この金額から判るのが、日本が共同開発参加国でも無いのに2割増程度の価格でノックダウン生産まで許されるという事実が驚きと言うべきか…。(しかも4割までの部品製造が国内生産で日本に金が落ちるし、継続して量産するF35用の部品生産もある)
そして、韓国がLM社に50回も値引き交渉して断られた金額が、7300億円で60機で1機121億円。
…一体、どんな思考回路してたら共同開発参加国でも無いのに、共同開発参加国より安く、しかも順番抜かしで売って貰えるとか思えたんだろう。
代替案として、調達機数を47機まで落とすから…とか言ったらしいが、それでもオランダより安い調達価格だし。
ちなみに、韓国の予算で調達できる適正なF35の機数は、大体35機くらい。(ゴネて+1機は有り得る)
そもそも、韓国は多すぎる現役機種と、アメリカからタダ同然で貰ったF4、F5、F16を共食い整備で安価運用するという悪癖が組織文化として根付いている為、必要十分な補修資材を買わないから、折角買った最新鋭のF15Kですら補修資材不足で共食い整備されていて、稼働率が低い。
当然、F35でも同様の事態になる可能性が高く、それならまずはF15E系列でF15Kと部品の互換が利くF15SEを購入してF15の数を増やし、実効戦力を増加させる方がメリット大きいと思うのだが。
そして、F35は共同開発参加国への供給が済んで性能も価格もこなれた頃(2020年代後半頃か?)に、大幅な値引き交渉した上で買えば、長い目で見た時に韓国の得になる…と素人でも判るんだけど、韓国の「日本が買ったなら俺も欲しい病」で戦争中なのに停戦状態だからと無駄な買い物ばかり…延坪島砲撃事件でようやく危機感を持ったのか、高いばかりの韓国製欠陥兵器の数々や大枚はたいて買った輸入兵器の低い稼働率を問題視するニュースが出たと思ったら、竹島問題で日韓関係が悪化すると、またぞろ病気を悪化させたからなぁ。
追記:韓国次期戦闘機事業 「F15SE」導入否決で振り出しに -聯合ニュース-
あーあ、やっぱりやらかしたか。
今まで50回以上も付き合わせた「入札」とやらが茶番だった事を自ら証明するとか。
F15SEなんて、実質的に韓国専用機だったのに開発が無駄になったボーイングは良い面の皮だわ。
…これで、F15Kの部品調達やらアップグレードで地味な嫌がらせを受けようが、自業自得やね。
少なくとも、ユーロファイターもボーイングにも、入札の名目で値下げさせる為だけに買う気も無い相手に延々と入札させたという事実が露呈した訳で、これで欧米の兵器関連企業が良い感情を得るはずも無いから、足元を見切ったロッキード・マーティンがF35を安価で売るなんて事はほぼ無いし、アメリカとしても、共同開発国を差し置いて早期売却に応じるなんて横車を引くほどの事も無いから、FMSでF35を融通する以外の事はしないだろう。
FMSでの調達だと、1機辺りの調達価格は250億円を軽く越えるから、まともな機数の調達は諦めるしか無い。
下手すると、今の予算では30機も怪しいんじゃなかろうか。
まあ、全て自業自得だけど。

(前略)
北朝鮮の核に対応する「キル・チェーン」(敵の攻撃を事前に探知し先制攻撃を行う一連の防衛システム)、局地的な挑発への対応、世界の航空技術の実情などを踏まえたという。
(後略)

http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2013/09/24/0200000000AJP20130924002900882.HTML

基本的に、今のトラック移動式の弾道ミサイル核兵器には、アメリカの物量とハイテクと血と汗を結集したスカッド狩りですら有効と言える戦果が上がっておらず、従来の固定サイロタイプも圧縮コンクリート等の建材技術の向上で、核兵器を叩き込んでも直撃でもなければ役に立たないといわれる昨今、「敵の(核)攻撃を事前に探知し先制攻撃」なんてのは、非現実的と言うのが常識なんだけど…。
こないだのミサイル試射みたく打ち上げ擬装にひっかかって卑怯な先制攻撃と罵られた挙句、本命の核攻撃を食らうオチだろう。
そもそも、韓国の場合は核を撃つまでも無く、簡単に通常兵器のみで首都を焼き払われてしまう状況をまずなんとかすべきなんじゃないかなぁ…。

*1:出資割合5%程度で、要求性能に対し限定的な発言権を持つ