「大統領は交渉を拒んだ」…オバマ大統領と米共和党の話し合い決裂、アメリカ政府閉鎖、長期化の恐れ : 大艦巨砲主義！

【ワシントン共同】オバマ米大統領は２日夕（日本時間３日午前）、政府閉鎖の早期終了を目指しホワイトハウスに共和党と民主党の上下両院指導部を招いて会談した。大統領と与党民主党側は、政権の看板政策である医療保険制度改革の修正を迫る共和党側の要求を拒否し、話し合いは決裂した。早期収拾の見込みは大きく後退し、打開の糸口を見いだせないまま政府閉鎖は長期化する恐れが強まった。
オバマ大統領が両院指導部と会談するのは政府閉鎖に突入後初めて。１時間半近くにわたった会談の後、共和党のベイナー下院議長は米メディアに対し「大統領は交渉を拒んだ」と失望を表明した。

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/world/article/43667

そりゃ、オバマケアは、オバマにとっては絶対外せない公約みたいなもんだし、それでなくても反対派の強烈な圧力で色々と妥協してしまい、これ以上譲歩すれば、実効性が危ぶまれるとさえ言われている状況。
もう妥協の余地はあるまいて。
一方で超保守の共和党としては、オバマの次に共和党政権が来ると思っているから、膨大な歳出となり、財政悪化原因となりうるオバマケアなんて絶対に通したく無い。(オバマ政権の延命にも繋がるし)
また、国民の為になる政策だけに、これを共和党が政権を取った後で廃止したら、それだけで政権を失いかねない。
…こう考えると、共和党はマジでカスにしか見えないけれど、日本で言うなら民主党が子ども手当を初期案通りの毎月２万６千円ばら撒いて、更に最低賃金の大幅ＵＰの実施を強行しようとしているくらいにヤバい政府負担*1が予想されるのがオバマケア*2でもある、と考えれば、反対する気持ちも少しは理解できると思う。

*1:子供手当てを満額支払う場合、毎年１０兆円規模の予算が必要、最低賃金の大幅ＵＰは強行してたら中小企業は７割くらい倒産してた。もちろん、子ども手当てで出生率が回復するはずも無いし、最低賃金の大幅ＵＰが非正規雇用の減少には繋がらない事は、当然理解されている

*2:アメリカの場合、医療は金持ちの権利であり、医療従事者の給料や待遇は日本より圧倒的に優れている。だからこそ世界最高の医療技術を誇っているのに、オバマケアで貧乏人の診療拒否が出来なくなると、医療の質は低下し、医療従事者の減少が予測されている。もちろん、オバマケアによって命が救われる人が増える事は、当然理解されている。ただ、日本人のように医療従事者だけに負担を押し付け、その分、国民は幸せになる、と言う不平等な幸福の再分配は許容されるとは考えにくい。…日本人のソレもどうかと思うし…